前走神戸新聞杯は5着に終わったハーツコンチェルト(美浦・武井亮厩舎)。前走は栗東に滞在しての調整だったが、次走は菊花賞(10月22日・京都芝3000m)を予定しており、今回も栗東滞在。10月9日に坂路で4F56.3秒をマークして、追い切…

 前走神戸新聞杯は5着に終わったハーツコンチェルト(美浦・武井亮厩舎)。前走は栗東に滞在しての調整だったが、次走は菊花賞(10月22日・京都芝3000m)を予定しており、今回も栗東滞在。10月9日に坂路で4F56.3秒をマークして、追い切りをスタートして、今朝12日はCWで追い切っている。

 寺島良厩舎のウインメラナイトがパートナーとなり、2コーナーからCWへ入場しての併せ馬。6F標識で3馬身ほど追走する形だったが、追走するフォームはダイナミック。前走時はこのフォームが少し動きに鈍さにも思える部分があったが、今回は無駄がなくなったように見える。

 その分、前走時の最終追い切りで感じた3コーナーでの手前替えの動作の大きさは今回はなく、すごくスムーズ。最後の直線に向いて、相手との差を詰めるまでに少し時間を要した印象はあるが、並んでからの手応えはむしろこちらが優勢。相手には今村聖奈騎手が跨っていて、その手が盛んに動いていたことを考えても、かなり評価できる同入といってよいだろう。

 時計は6F82.4-5F66.6-4F51.9-3F36.8-2F22.7-1F11.4秒。時計自体は前走時の1週前追いとさほど変わらないが、動き自体は今回の方が明らかに素軽く、ひと叩きした効果は相当大きいと判断してよいだろう。

(取材・文:井内利彰)