ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会は5日、リヨンで1次リーグA組の1試合があり、ニュージーランド(NZ)が73―0でウルグアイに大勝した。NZは3勝1敗として準々決勝進出。ウルグアイは1勝3敗の同組4位で敗退が決まった。 6日は…

 ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会は5日、リヨンで1次リーグA組の1試合があり、ニュージーランド(NZ)が73―0でウルグアイに大勝した。NZは3勝1敗として準々決勝進出。ウルグアイは1勝3敗の同組4位で敗退が決まった。

 6日は、D組の日本―アルゼンチン戦(8日)の先発メンバーが発表になった。日本は2勝1敗の勝ち点9でアルゼンチンと並んでおり、8強入りをかけて対戦する。

■アルゼンチン戦展望 屈強なFW陣、日本は止められるか

 アルゼンチンと前回対戦したのは2016年11月5日、東京・秩父宮ラグビー場が会場だった。この試合でジェイミー・ジョセフは日本のヘッドコーチ(HC)として初采配を振るった。世界ランクは今と全く同じ。日本が12位、アルゼンチンが9位。結果は日本の完敗(20―54)だった。

 W杯を最後に退任するジョセフHCにとって、1次リーグ突破をかけた決戦は負ければラストゲーム。その相手がアルゼンチンになるとは、なんとも不思議な巡り合わせだ。

 W杯で2度の準決勝進出(07年=3位、15年=4位)があるアルゼンチンは日本より格上。昨春、オーストラリアをW杯準優勝に導いた実績を持つマイケル・チェイカがHCに就任して以降、オーストラリア、NZ、イングランドを敵地で破るなど、世界のトップと肩を並べる存在だ。

 持ち味は激しいタックルと強力なスクラム。機動力を兼ね備えたキャプテンでフッカーのフリアン・モントジャ、接点で爆発的なパワーを発揮するフランカーのパブロ・マテーラら屈強なFWがそろう。

 日本の勝利には防御の整備が不可欠だ。接点で押し込まれれば苦戦は必至。プロップのバル・アサエリ愛は「フォーカスポイントは防御。デカくてまっすぐ走ってくる相手を止める練習をした」と明かした。

 サバイバルマッチでは、精神面も鍵を握る。WTB松島幸太朗は力を込めて言う。「互いに負けたら終わり。最初から、気持ちの部分で勝ちにいきたい」

 日本が8強に進む条件は、勝つか、ボーナスポイントで差をつけての引き分け。引き分けでも勝ち点が並ぶ場合は、得失点差でアルゼンチンを上回れない。(ナント=松本龍三郎)

■アルゼンチン戦の日本代表先発メンバー

 日本代表メンバー

 【先発】FW 稲垣、堀江(以上埼玉)、具(神戸)、コーネルセン(埼玉)、ファカタバ(BR東京)、リーチ(BL東京)、ラブスカフニ(東京ベイ)、姫野(トヨタ)▽HB 斎藤(東京SG)、松田(埼玉)▽TB フィフィタ(トヨタ)、中村(東京SG)、ライリー(埼玉)、松島(東京SG)▽FB レメキ(東葛)

 【控え】坂手、ミラー、バル(以上埼玉)、ディアンズ(BL東京)、サウマキ(神戸)、福田(トヨタ)、山中(神戸)、ナイカブラ(BL東京)