9月26日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた北海道日本ハムファイターズ対千葉ロッテマリーンズの一戦で、日本ハム・ポンセが行った“抗議に見えない抗議”が野球ファンの間で話題となっている。 【映像】ブチギレ抗議?→審判ビックリ …

9月26日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた北海道日本ハムファイターズ対千葉ロッテマリーンズの一戦で、日本ハム・ポンセが行った“抗議に見えない抗議”が野球ファンの間で話題となっている。

【映像】ブチギレ抗議?→審判ビックリ

1-0、日本ハム1点のリードで迎えたこの試合の4回表1死走者なしの場面で、ロッテの3番・ブロッソーへの初球、ポンセは内角のストレートを投じて二塁ゴロに。あっさり2死としたが、その直後、おもむろにポンセは主審の元へと歩み寄り、声をかけるシーンが。

ポンセは2番・角中勝也の打席で、カウント2-2と追い込んでからの6球目、内角のストレートをボールと判定されていたことから、この時の投球と、ブロッソーへの投球を踏まえる形で、“ストライクゾーンの確認”のため、主審に声をかけたのではないか推測する声が、ネット上の野球ファンからも挙がっていた。なお、主審との会話の後、ポンセはかなり頭を下げながら、「ありがとうございます!」とお礼を述べた様子が、中継映像では確認できた。

9月29日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、この場面について振り返ることとなったが、その際に、前出・角中への“きわどい1球”がVTRとして流れると、番組司会の辻歩アナウンサーは、「(角中を)2ストライクと追い込んでから。この投球!ボールと判定されるんですけど、ピッチャーとしてはストライクと言って欲しい投球ですかね?」とコメント。すると、それを受ける形で野球解説者のG.G.佐藤氏も「きわどいボールだったんですねぇ…これがねぇ。」と、改めてその“きわどさ”に頷く形となった。

なお、こうしたポンセの言動について、元NPB審判員の坂井遼太郎氏は、「ストライクやボール、ハーフスイングなどに関しましても、基本的には異議は唱えてはいけない」と、審判の判定への異議・異論がルール上タブーであるとしつつも、ポンセの“礼を重んじた形での言動”については、審判員側も不快に感じず、そうした形で審判に見解を求めれば、「基本的には普通に“今のはストライクだったよ”とか、“高さでボールだよ”っていうのは、全然普通にある会話」と、“抗議”ではなく“確認”の範疇に収まるという見解を示すこととなった。つまり、不満を全面に出し判定に異議を唱えるスタイルではなく、礼を重んじた大人の対応で“確認”を行ったポンセは、“理想的な言動”であったといえそうだ。

こうした一連の流れについて、ネット上の野球ファンからは「ポンセやるやん!w」「ポンセは人格者やw」「ボール言われたとき内心イラっと来たやろけどなw」「つかストライクボールの判定もビデオ使おうや」「審判も選手も人やし気持ちよくやるのはええことや」といった様々な反響が寄せられている。

(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)