井上との対戦に自信を見せるタパレス。怪物制圧へ向け、順調に調整を続けているようだ。(C)Getty Images 日本でのメガマッチに向け、フィリピンの怪腕は静かに闘志を燃やしている。 現地10月5日、フィリピンの日刊紙『Phil …

井上との対戦に自信を見せるタパレス。怪物制圧へ向け、順調に調整を続けているようだ。(C)Getty Images

 日本でのメガマッチに向け、フィリピンの怪腕は静かに闘志を燃やしている。

 現地10月5日、フィリピンの日刊紙『Phil Star』の取材に応じたマーロン・タパレスは、年内に開催予定となっているWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)との4団体統一戦への意気込みを語った。

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 今年4月にムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を判定の末に撃破。見事なアップセットを演じたタパレスは、WBA&IBF統一王者に君臨。そして、去る7月25日には、スティーブン・フルトン(米国)を破り、新たに2団体統一王者となった井上からの挑戦を快諾。12月の4団体王座統一戦の実現が有力視されている。

 決して下馬評は高くない。むしろ逆風は強まる一方だ。フィリピンの大手放送局『ABS-CBN』のアナリストを務めるエド・トレンティーノ氏は「タパレスにチャンスがあるとすれば、それはイノウエが彼を過小評価すること」とバッサリ。国内でも百戦錬磨の日本の怪物には勝てないという論調が目立っている。

 そうした風潮をはねのけるように調整を続けているというチャンプは自信満々だ。『Phil Star』に対して「俺は来る12月、イノウエの母国である日本で、モンスターにとって最大の悪夢になるよ」と断言した。

 自信を漲らせる理由は日本を舞台にした試合における相性の良さ。タパレスは過去4戦無敗なのである。そんな実績もあり、いまだ前人未到の打倒・井上を誓う31歳は、こうも続けている。

「毎日のトレーニングが常にスムーズに進んでいることを実感しているし、嬉しく思うよ。コンディションは良い感じだ。スタミナ、耐久性、パンチのパワー、クイックネスも同様に上がってきている。だから、12月の対戦の夜までには、俺は今までで一番良い状態に仕上がっているはずだ。きっとその頃にはイノウエにとって最悪の悪夢になる準備は万端になっているはずだ」

 試合が近づくにつれ、ますます意気軒高といった様子のタパレス。プロモーターを務める米大手『MP Promotions』のショーン・ギボンズCEOも「マーロンはどんなにチャンスが少ないと見られていても、決して諦めない。彼はどんな状況でも戦うよ。ここから試合に向けてアジャストし、決して恐れない。彼はモンスターに襲いかかるだろう」と絶賛。大一番に向け、太鼓判を押している。

 いまだ詳細は明らかになっていないものの、一部メディアでは東京ドームでの開催も報じられている両雄の対戦。そんな空前絶後の規模で行われる可能性もあるだけに、興味を抱かずにはいられない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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