今週末は、サイレンススズカなど数多の名馬が参戦した伝統のGII・第74回毎日王冠(GII、東京芝1800m)が行われる。 今年は安田記念を制したキズナ産駒ソングライン、キングマン産駒で一昨年の本レース勝ち馬シュネルマイスター、エピファネイア…

今週末は、サイレンススズカなど数多の名馬が参戦した伝統のGII・第74回毎日王冠(GII、東京芝1800m)が行われる。

今年は安田記念を制したキズナ産駒ソングライン、キングマン産駒で一昨年の本レース勝ち馬シュネルマイスター、エピファネイア産駒のジャスティンカフェなど、多彩な血統構成の馬が集結した。

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ここでは馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。

■毎日王冠は父キングカメハメハ系と好相性

過去5年、東京芝1800mの最多59勝は【59.43.42.233】のディープインパクト。一瞬、その数字を疑ってしまうほどのハイスコアだ。2019年の毎日王冠では1番人気のダノンキングリーが勝利と、本レースでの好走馬も輩出している。

これに続くのは【25.27.22.138】のハーツクライ、次点は【15.12.11.73】のキングカメハメハ。【12.10.20.102】のルーラーシップ、さらには【10.15.16.96】のロードカナロアと続く。

上記5頭の種牡馬のうち、3頭が父キングカメハメハ系。東京芝1800mは父キンカメ系との相性がよく、キセキやステルヴィオといった馬も本レースで好走を果たした。サンデーサイレンス系による上位独占に待ったをかける存在と言えるだろう。

■アドマイヤハダルはディープインパクトの血が激走を後押し

今年、出走予定の父キングカメハメハ系はアドマイヤハダル、キングストンボーイ。今回はこの2頭を考察する。

ロードカナロア産駒のアドマイヤハダルは、母父に当舞台で“チート級”の勝ち数を誇るディープインパクトを持つ馬。この配合馬の集計期間内における東京芝1800m成績は【2.3.1.7】馬券内率46.2%、牡馬に限定すると【2.1.0.3】単勝回収値は128まで跳ね上がる。重賞未勝利と実績面の見劣りを不安視する向きもありそうだが、皐月賞ではタイトルホルダー、ステラヴェローチェと僅差の経験あり。夏競馬を使われてきた強みを活かせれば馬券圏内突入の可能性は高いと見た。

もう1頭のキングストンボーイもアドマイヤハダルと同じ5歳世代。こちらは共同通信杯でダービー馬・シャフリヤールとタイム差なしの接戦を演じている。父ドゥラメンテ×母父ミスタープロスペクター系の東京芝1800m成績は【1.3.1.6】馬券内率45.4%。グリーンチャンネルCとのダブル登録となっているが、出走してくるようならヒモ穴候補として一考の余地はある。

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(SPREAD編集部)