第19回アジア競技大会 <卓球競技 9月22日~10月2日/中国・杭州> 大会後半は個人戦が行われ、女子シングルスで早田ひな(日本生命)が銀メダル、女子ダブルスで張本美和(木下アカデミー)/木原美悠(木下グループ)が銅メダルを獲得した。今年…

第19回アジア競技大会 <卓球競技 9月22日~10月2日/中国・杭州> 大会後半は個人戦が行われ、女子シングルスで早田ひな(日本生命)が銀メダル、女子ダブルスで張本美和(木下アカデミー)/木原美悠(木下グループ)が銅メダルを獲得した。

今年5月の世界卓球・女子シングルス準々決勝で中国の王芸迪を下してメダルを決めた早田ひなが、今大会でも価値ある金星を達成。準々決勝で強豪の台湾選手を退けると、準決勝で再び王芸迪を4-3の大接戦で下して決勝進出を果たした。

決勝は過去10戦全敗の孫穎莎(中国)に1-4で敗れたものの、中国出身者以外の日本勢では57年ぶりとなる銀メダルとなった。


張本美和・木原美悠 Photo by VCG/VCG via Getty Images

また女子ダブルスでも張本美和/木原美悠の10代ペアが大躍進。世界卓球を2度制覇している中国最強ペアの孫穎莎/王曼昱(中国)を準々決勝で下して、同種目では13年ぶりのメダル獲得となった。

女子シングルスで上位進出が期待された平野美宇(木下グループ)は3回戦で北朝鮮選手に敗れてベスト16どまり。パリ五輪選考ポイントランク2位の平野としては今大会で3位の伊藤美誠(スターツ)を引き離したかったが、10ポイント獲得に終わった。


張本智和 PHOTO:Itaru Chiba

一方の日本男子は、団体戦も含めてメダル無しという悔しい結果に。男子シングルスで張本智和(智和企画)がベスト8入りを果たし、準々決勝も韓国選手を相手に優位に進めていたが、第5ゲームで足を負傷するアクシデントに見舞われ、メダルを目前に無念の敗退。

また初出場の及川瑞基(木下グループ)/松下大星(クローバー歯科カスピッズ)ペアも韓国ペアをストレートで下す健闘を見せたが、準々決勝でイランペアに敗れて、メダルには届かず。

メダルが期待された混合ダブルスも世界卓球準優勝の張本智和/早田ひなペアが準々決勝で中国ペアに敗れてベスト8止まりとなった。

【各種目結果】

●男子シングルス
優勝:王楚欽(中国)
準優勝:樊振東(中国)
3位:黄鎮廷(香港)、チャン・ウジン(韓国)

●女子シングルス
優勝:孫穎莎(中国)
準優勝:早田ひな(日本)
3位:王芸迪(中国)、シン・ユビン(韓国)

●男子ダブルス
優勝:樊振東/王楚欽(中国)
準優勝:チャン・ウジン/イム・ジョンフン(韓国)
3位:荘智淵/林昀儒(台湾)、ニマ・アラミヤン/ノシャド・アラミヤン(イラン)

●女子ダブルス
優勝:チョン・ジヒ/シン・ユビン(韓国)
準優勝:CHA Suyong/PAK Sugyong(北朝鮮)
3位:張本美和/木原美悠(日本)、S.ムカルジー/A.ムカルジー(インド)

●混合ダブルス
優勝:王楚欽/孫穎莎(中国)
準優勝: 林高遠/王芸迪(中国)
3位:チャン・ウジン/チョン・ジヒ(韓国)、イム・ジョンフン/シン・ユビン(韓国)

【日本選手の結果(最終ラウンドの記録)】

●男子シングルス
張本智和【ベスト8】3-4 チャン・ウジン(韓国)
吉村真晴【3回戦敗退/ベスト16】3-4 黄鎮廷(香港)

●女子シングルス
早田ひな【準優勝】1-4 孫穎莎(中国)
平野美宇【3回戦敗退/ベスト16】2-4 PYON Songgyong(北朝鮮)

●男子ダブルス
松下大星/及川瑞基【ベスト8】0-3 ニマ・アラミヤン/ノシャド・アラミヤン(イラン)
戸上隼輔/吉村真晴【2回戦敗退/ベスト32】1-3 梁靖崑/林高遠(中国)

●女子ダブルス
張本美和/木原美悠【ベスト4】1-4 チョン・ジヒ/シン・ユビン(韓国)
平野美宇/長﨑美柚【2回戦敗退/ベスト16】0-3 陳夢/王芸迪(中国)

●混合ダブルス
張本智和/早田ひな【ベスト8】1-3 林高遠/王芸迪(中国)
戸上隼輔/木原美悠【3回戦敗退/ベスト16】1-3 イム・ジョンフン/シン・ユビン(韓国)