1日、中山競馬場で秋のGI開幕を飾るスプリンターズSが行われ、夜にはフランス・パリロンシャン競馬場で凱旋門賞が開催。盛岡競馬場では最後のダービーグランプリもあり、競馬ファンにとっては話題に事欠かぬ一日となった。トピック満載だった「10月…

 1日、中山競馬場で秋のGI開幕を飾るスプリンターズSが行われ、夜にはフランス・パリロンシャン競馬場で凱旋門賞が開催。盛岡競馬場では最後のダービーグランプリもあり、競馬ファンにとっては話題に事欠かぬ一日となった。トピック満載だった「10月1日の競馬界」をまとめて振り返ってみたい。

■秋のGIが開幕! ソダシの全妹ママコチャが重賞初V

 中山競馬場でスプリンターズSが行われ、3番人気のママコチャが勝利。前走の北九州記念では2着だったが、GIの舞台で巻き返した。今回が重賞初制覇。ソダシの全妹にあたる良血馬が才能開花し、秋のGI開幕を飾った。

■全妹の快挙から約6時間後…… ソダシ電撃引退

 ママコチャの戴冠から約6時間後、白毛の女王ソダシの引退が発表された。同馬は阪神JF、桜花賞、ヴィクトリアMとGI・3勝を挙げただけでなく、フェブラリーSでも3着に入り、芝・ダ双方で活躍。世界的に注目されたアイドルホースが惜しまれつつもターフを去る。

■ミックファイアが無傷7連勝で“三冠馬対決”制す

 盛岡では今年で最後の開催となるダービーグランプリが行われ、“無敗の南関東三冠馬”ミックファイアと“道営三冠馬”ベルピットら豪華メンバーが激突した。レースはゴール直前、ミックファイアがマンダリンヒーローを突き放して快勝。無傷7連勝を飾った。

■クロフネ産駒が19年連続JRA重賞Vで歴代1位

 ママコチャがスプリンターズSを制し、クロフネ産駒は19年連続のJRA重賞制覇。歴代1位のパーソロンと肩を並べる大記録となった。現役時代に芝・ダ双方のGIを勝利したクロフネは父としても優秀で、距離や馬場、平地や障害問わずさまざまな活躍馬を送り出している。

■ディープインパクトが産駒勝利数で歴代1位タイに

 阪神メイン・ポートアイランドSをドーブネが勝利。同馬の父ディープインパクトは、産駒のJRA勝利数が2749勝に到達し、サンデーサイレンスと並んで歴代1位となった。残された産駒はJRAだけで約160頭。今後はどこまで数を伸ばしていくか。

■マイネルプロンプトがJRAの最高齢平地勝利記録を更新

 11歳の古豪マイネルプロンプトが阪神12Rを制し、JRAの最高齢平地勝利記録を更新した。障害を含めても歴代2位タイ。同馬は19年の中山GJ、18年の中山大障害で3着の実績もあるが、昨年末からは再び平地に戻り、ダート短距離戦を使われていた。

■凱旋門賞でスルーセブンシーズ大健闘4着

 フランス・パリロンシャン競馬場で凱旋門賞が行われ、エースインパクトが無傷6連勝で優勝。無敗での同競走制覇は13年トレヴ以来、10年ぶりの快挙となった。日本のスルーセブンシーズは直線鋭く追い込んで4着。世界の強豪相手に健闘した。

 秋のGIシーズン開幕にふさわしく、競馬ファンにとっては“非常に濃い”1日になったことだろう。3歳三冠の最終戦や盛り上がり見せる古馬戦線など、今後も注目レースは目白押し。今週も地方や中央、海外で繰り広げられる熱戦から目が離せない。