9月28日、Wリーグの2023-24シーズンの開幕を前に富士通レッドウェーブのスタッフ、選手が、地元川崎市の福田紀彦市長を表…

 9月28日、Wリーグの2023-24シーズンの開幕を前に富士通レッドウェーブのスタッフ、選手が、地元川崎市の福田紀彦市長を表敬訪問した。市長から激励の言葉を受けたのち、内尾聡菜が個別でメディア対応を行った。

 今シーズンはキャプテンの宮澤夕貴、副キャプテンの町田瑠唯(ケガのため)が代表活動に参加せず、開幕前からチームとしていい準備ができているという。

「昨シーズンまでは代表活動で上の人がいないなか開幕までを過ごしたんですけど、今シーズンは上の人がいるので不安だったりがなく、自分自身にフォーカスしてやれたプレシーズンだったかなと思います」

 今シーズンはENEOSサンフラワーズから林咲希を獲得した富士通。現在は『第19回アジア競技大会』に日本代表として参加している林について内尾は、「うちのバスケに最初からしっかり対応されていて、林選手の思い切りの良さはすごく尊敬する部分です。代表から帰ってきたときにしっかり合わせるのが楽しみです」と、早くも刺激を受けているようだ。

「下の子たちもいろいろ悩みながらではあるんですけど、ベテランの方と私たち中堅とコミュニケーションを取りながらプレーできていて、私たちもしっかりサポートしながらやれています。チームワーク的にはもうちょっと上げれる部分もあるかなと思うんですけど、いい状態です」

 そう話す内尾だが、新チームが始動してから現在までは決して順調ではなかったと語る。「最初は同じスタメンとそれ以外のメンバーでやっていて、結構“なあなあ”になってしまって、チームもバラバラになりそうでした」。

 しかし、コーチ陣も含めての話し合いを行った富士通は、「競争心をもっと高めようということで、いろんな選手で5対5をやったときにすごくバチバチして、みんな負けず嫌いなのでそれがプラスに働きました」と、激しいチーム内競争から結束力を生んだという。

「まだ噛み合っていない部分もある」という内尾だが、「目標がファイナル優勝なのでチームのために自分ができることをしっかりやって、さらに自分自身のために今シーズンを頑張りたい」と力強く語った。新たな戦力を加えた富士通は、2007年以来のリーグ制覇、2008年以来の皇后杯優勝を目指し、迫る新シーズンへ挑む。