時折小雨が降る中、栃木・足利ガスグラウンドにて成蹊大との関東大学対抗戦(対抗戦)第3節が行われた。「ディフェンス、ブレ…

 時折小雨が降る中、栃木・足利ガスグラウンドにて成蹊大との関東大学対抗戦(対抗戦)第3節が行われた。「ディフェンス、ブレイクダウンにしっかりコミットしよう」(CTB伊藤大祐主将、スポ4=神奈川・桐蔭学園)と挑んだ早大は、激しいプレーで猛攻を仕掛け、前半のみで42得点を獲得。後半も、安定感のあるセットプレーを見せトライを量産し、70ー7で快勝を収めた。

 成蹊大のキックオフで試合はスタート。前半12分、敵陣22メートル地点でのラインアウトから左へ展開。伊藤からFB矢崎由高(スポ1=神奈川・桐蔭学園)へ素早いパスがつながり、ギャップを突いて先制トライを挙げた。直後には、NO・8松沼寛治(スポ1=東海大大阪仰星)が自陣から相手を振り切って一気に敵陣奥深くへ前進。インゴールには届かなかったものの、相手のハイタックルでペナルティーを獲得し、ラインアウトモールで押し込みトライに成功した。続く20分、フェーズを重ね、徐々に敵陣に攻め入った早大。LO細川大斗(社4=東京・早実) が22メートルラインまで駆け上がると、サポートに入った松沼がインゴール中央へ飛び込んだ。その後も相手に得点機を与えず、常にマイボールを保持。そして35分に、再びルーキー松沼が魅せる。CTB岡﨑颯馬(スポ4=長崎北陽台) 、伊藤を中心に大きくボールを動かした展開プレーで相手ディフェンスを翻弄していく。最後は22メートルラインから松沼が相手を一人、二人見事にかわし、ゴール中央にグラウディング。合計6トライを獲得し、42ー0で試合は後半へ。


本試合4トライを挙げ、プレーヤーオブザマッチに選出されたNO・8松沼

 迎えた後半、6分、11分、21分に3連続でラインアウトモールから得点を重ねた早大。「永嶋(FL永嶋仁、社4=東福岡)を筆頭とした5人の4年生FWが中心になって、まとまっていた」と大田尾竜彦監督(平 16 人卒=佐賀工)も評するように、安定感のあるセットプレーを見せた。30分には、松沼がディフェンスの隙を突き、22メートルラインまで駆け抜けると、パスを受けたFL粟飯原謙(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が力強いキャリーでつなぐ。再び松沼がボールを持ち出し、勢いよくインゴールへ飛び込んだ。SO野中健吾(スポ2=東海大大阪仰星) が計10回分全てのトライのキックを成功させ、早大は70得点に。終盤に自陣奥深くで反則を取られ、モールトライを献上したものの、終始相手を圧倒し、70ー7で対抗戦3連勝を飾った。


相手をかわし、キャリーするCTB伊藤

 80分間常に主導権を握り、大差で勝利を挙げた早大。しかし、伊藤が「コミュニケーションのミスで、あとちょっとのところでトライを取りきれないシーンが何度かあった」と振り返るように、パスの乱れから好機を生かせない場面が見受けられた。本試合のプレーヤーオブザマッチに選ばれた松沼が、「チームにとってプラスになる仕事を探す必要がある」と意識したように、仲間の動きに対してどう効果的に反応できるかが、今後カギとなる。ただ、本試合は残す対抗戦4試合に向けて、チーム伊藤の可能性、伸びしろが十分に感じられる試合となったことには間違いないだろう。

(記事 川上璃々、写真 原旺太)

コメント

大田尾竜彦監督(平 16 人卒=佐賀工)

――今日の試合はどのようなテーマで臨まれましたか

 今日のテーマは一人一人の迫力を意識していました。筑波戦ではコリジョンの部分で前に出る場面もありましたが、意地でも前に出てやるという気迫が足りていなかったと思います。今日の試合はその部分で、しっかりと前に出続けるということをテーマにしていました。

――テーマの達成度具合はいかがですか

 1試合を通してよくできていたと思います。ペネトレーションのところでしっかりと前に出ることができていました。

――セットプレーで圧倒していましたが、どう感じましたか

 とても良かったと思います。今のFWは、永嶋を筆頭とした5人の4年生が中心になって、まとまってできていると思います。夏に厳しくやってきたので、その成果が出ていると思います。

――次回への修正点があればお願いします

 やはりBKのアタック部分ですね。ディフェンスは失点数を見てもよくできていました。

――次の青学戦に向けて意気込みをお願いします

 後に控える帝京大戦、慶應大戦、明治大戦に向けて、青学大戦では確実に勝ちにいきたいと思います。

CTB伊藤大祐主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――前回試合を踏まえ、どのような意気込みで試合に挑んだか教えてください

 ディフェンス、ブレイクダウンにしっかりコミットしようとチームで意識していました。実際、できている部分も多くて良かったと思いますが、もっとできるなと感じました。良くなかった点もあったので、次戦までに課題をしっかり修正していきたいです。

――具体的にどの点が良くなかったと感じているのでしょうか

 やっぱり仕留め切る部分ですね。コミュニケーションミスで、あとちょっとのところでトライを取りきれないシーンが何度かありました。個人のミスもありつつ、コミュニケーションで修正できる点もあると思います。こういったミスが続いているので、もう一度チームで見直していきたいです。

――ご自身ののプレーを振り返っていかがでしたか

 最後の仕留めの部分で上手くいかないところはありましたが、おおよそ悪くはないと思います。体も段々と動いてきているので、残りの試合に向けて、もう1段階レベルをあげていきたいです。

――一時、伊藤選手がSHとしてプレーしてる場面からトライも生まれるシーンがありましたが、振り返っていかがでしたか

 チームとして何が起きるか分からないので、自分も含めてチームとして機能していけるように、仲間に気を遣えるように、プレーできたらと思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

 やっぱりチームとしても、個人としても良くないプレーがありました。これでは、今後の試合で勝てないので、次いい形で勝てるように一つ一つ課題を潰して挑みたいです。

NO・8松沼寛治(スポ1=東海大大阪仰星)

――今日のご自身のプレーを振り返っていかがですか

 8番として前に出なければいけないところは出れたと思いますが、オフザボールやディフェンスのところで80分走り切れていないところが反省点でした。

――4本トライがありましたが、どれが印象的でしたか

 1本目のところはしっかりアタックを継続できていて、最後チームで繋いだボールを決めきれたので良かったと思います。

――立大戦後に監督が調整能力が高いとおっしゃっていましたが、ご自身はどう思っていますか

 FWでもパスやランなど幅広いことをできるのが武器だと思っているので、その点を評価してもらえていると思っています。

――マンオブザマッチのインタビューでは、まだ甘さがあるとおしゃっていましたが、それはどういった部分でしょうか

 オフザボールの部分で、もっとボールに絡みに行く、ボールがないところへももっと走ってプラスになる仕事を探すということが必要だと感じました。

――対抗戦も中盤に入ってきましたが、続く試合に向けてご自身のどういった部分を伸ばしていきたいですか

 ワークレートの部分はもちろん、帝京や明治はFWのフィジカルが強いのでそこで自分が前に出るためにフィジカルの強化が必要だと考えています。また、フィジカルで劣る分はフットワークや、ずらすプレーなどで頭を使っていきたいです。

 

関東大学対抗戦

早大スコア成蹊大
前半後半得点前半後半
4228
70合計
【得点】▽トライ 矢崎、細川、松沼(4T)、守屋、佐藤(2T)、安恒▽ゴール 野中(10G)
※得点者は早大のみ記載
成蹊大戦早大メンバー
背番号名前学部学年出身校
山口 湧太郎スポ2神奈川・桐蔭学園
佐藤 健次スポ3神奈川・桐蔭学園
後半12分交代→16安恒
川﨑 太雅スポ4東福岡
後半17分交代→18亀山
細川 大斗社4東京・早実
後半32分交代→19若松
池本 大喜文構4東京・早実
永嶋 仁社4東福岡
後半12分交代→20粟飯原
村田 陣悟スポ4京都成章
松沼 寛治スポ1東海大大阪仰星
島本 陽太スポ4神奈川・桐蔭学園
後半29分交代→21細矢
10野中 健吾スポ2東海大大阪仰星
11福島 秀法スポ2福岡・修猷館
12岡﨑 颯馬スポ4長崎北陽台
13◎伊藤 大祐スポ4神奈川・桐蔭学園
後半25分交代→22岡本
14守屋 大誠政経3東京・早実
15矢崎 由高スポ1神奈川・桐蔭学園
後半25分交代→23磯崎
リザーブ
16安恒 直人スポ3福岡
17門脇 浩志スポ3神奈川・桐蔭学園
18亀山 昇太郎スポ3茨城・茗溪学園
19若松 泰佑文構3東京・早実
20粟飯原 謙スポ2神奈川・桐蔭学園
21細矢 聖樹スポ3国学院栃木
22岡本 大輝スポ4東京・本郷
23磯崎 錬太郎商4徳島・城東
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦監督(平16人卒)
関東大学対抗戦Aグループ星取表
 帝京大明大早大慶大筑波大立大青学大成蹊大
帝京大11/19 14:00秩父宮11/5 14:00秩父宮12/2 14:00秩父宮10/15 13:00森エンジニアリング桐生スタジアム10/1 15:00熊谷○80ー012T10G○117ー519T11G
明大11/19 14:00秩父宮12/3 14:00国立11/5 14:00熊谷10/1 13:00いわきグリーンF10/15 13:00大和○87-713T11G9/9 15:00駒沢
早大11/5 14:00秩父宮12/3 14:00国立11/23 14:00国立○38‐35
6T4G
○64ー7
10T7G
10/14 13:00セナリオH三郷○70ー710T10G
慶大12/2 14:00秩父宮11/5 14:00熊谷11/23 14:00国立●18ー213T1PG○28ー213T2G3PG9/30 14:00小田原10/22 13:00ウエスタンデジタルスタジアムきたかみ
筑波大10/15 13:00森エンジニアリング桐生スタジアム10/1 13:00いわきグリーンF●35‐385T5G○21ー183T3G12/2 14:00熊谷11/19 14:00AGF11/5 11:30熊谷
立大10/1 15:00熊谷10/15 13:00大和●7-641T1G●21ー283T3G12/2 14:00熊谷11/5 11:30秩父宮11/19 11:30AGF
青学大●0ー80敷島●7-871T1G10/14 11:30セナリオH三郷9/30 14:00小田原11/19 14:00AGF11/5 11:30秩父宮12/2 11:30熊谷
成蹊大●5ー1171T●12‐932T1G●7ー701T1G10/22 13:00ウエスタンデジタルスタジアムきたかみ11/5 11:30熊谷11/19 11:30AGF12/2 11:30熊谷

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、国立は国立競技場、熊谷は熊谷ラグビー場、敷島は群馬・アースケア敷島サッカー・ラグビー場、小田原は神奈川・小田原市城山陸上競技場、大和は神奈川・大和スポーツセンター競技場、駒沢は駒沢オリンピック公園陸上競技場、AGFはAGFフィールド。