中国・杭州で開催中の「第19回アジア競技大会」は1日、女子の準決勝が行われた。早田ひなは世界ランキング4位の王芸迪と対戦。4-3で勝利し、決勝進出を決めた。 ◆早田ひな、第6ゲームは“15-13”王芸迪相手に再び見せた驚異の粘り 世界4位撃…

中国・杭州で開催中の「第19回アジア競技大会」は1日、女子の準決勝が行われた。早田ひなは世界ランキング4位の王芸迪と対戦。4-3で勝利し、決勝進出を決めた。

◆早田ひな、第6ゲームは“15-13”王芸迪相手に再び見せた驚異の粘り 世界4位撃破で29年ぶり決勝進出

■激しいラリーの応酬に

決勝をかけた戦いは第1ゲーム、両者互角の立ち上がり。早田はラリー戦からのバックやフォアドライブで王芸迪を揺さぶる。中盤から8連続ポイントで一気に押し込んだ早田が11-4で幸先よくゲーム奪取する。

第2ゲームはラリーが続くなかで王芸迪が序盤はポイントを重ねる。早田も強打や鋭いレシーブで対抗するが、流れを止めるには至らず。3-11でこのゲームは王芸迪に軍配が上がる。

第3ゲームは早田が王芸迪のフォアをつきながら流れに乗ると、激しいラリーの攻防でも圧倒する。中盤に反撃に出た王芸迪に連続ポイントを許し差を詰められるが、最後は11-8でこのゲームを取り切る。

第4ゲームも互角の状況が続く立ち上がりに。中盤にかけて膠着した展開を抜け出したのは王芸迪で、早田は7-11で再び同点に追いつかれる。

勝負の第5ゲームも両者が鋭いラリーを繰り広げる。早田は中盤からポイントを重ねるなか王芸迪が追いすがり、10-9で早田がタイムアウト。再開後に王芸迪が追いつきデュースになる。早田は10-12で逆転される。

先に王手をかけられた早田は第6ゲーム、ロングサービスも織り交ぜながら王芸迪を前後に揺さぶる。中盤以降は互角の勝負が続くなか、王芸迪が連続ポイントで押し込む。

早田が7-9から1点を返したところで王芸迪がタイムアウト。中断明けに強気のフォアでポイントを返した早田は、デュースの末に15-13でゲームポイント3-3に追いつく。

運命の最終ゲーム、早田が3ポイントを先行する展開に。王芸迪が追いすがるなか、早田は的確なレシーブでポイントを重ねる。粘る王芸迪の前に試合は10-10でまたもやデュースに。最後は12-10で奪い取り、決勝進出を決めた。

早田は決勝で、世界ランキング1位の孫穎莎と顔を合わせる。

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(Y.Imoto/SPREAD編集部)