22日(日本時間23日)敵地でのマリナーズ戦に先発したヤンキースの田中将大投手。6回を投げて7安打4失点。1点リードを許したまま降板したが、チームが8回に同点に追いついて黒星は消えた。だが、右腕は3回に2本のソロ弾を浴びるなど、突如調子を崩…

22日(日本時間23日)敵地でのマリナーズ戦に先発したヤンキースの田中将大投手。6回を投げて7安打4失点。1点リードを許したまま降板したが、チームが8回に同点に追いついて黒星は消えた。だが、右腕は3回に2本のソロ弾を浴びるなど、突如調子を崩して一挙4失点。今季の被弾は自己ワーストの「26」となり、今季メジャー全投手の中でも最多タイとなった。“一発病”に悩まされる日本人エースに、ヤンキースのジラルディ監督が苦言を呈した。MLB公式サイトが報じている。

■3回にソロ弾2発を含む4失点、直後から打者10人を連続凡退

 22日(日本時間23日)敵地でのマリナーズ戦に先発したヤンキースの田中将大投手。6回を投げて7安打4失点。1点リードを許したまま降板したが、チームが8回に同点に追いついて黒星は消えた。だが、右腕は3回に2本のソロ弾を浴びるなど、突如調子を崩して一挙4失点。今季の被弾は自己ワーストの「26」となり、今季メジャー全投手の中でも最多タイとなった。“一発病”に悩まされる日本人エースに、ヤンキースのジラルディ監督が苦言を呈した。MLB公式サイトが報じている。

 1点リードを手に入れた田中が3回に突如崩れた。先頭ズニーノに同点弾を浴びると、1死からギャメルにも右中間にソロ弾を運ばれた。この2本塁打で田中は今季26被弾となり、エンゼルスのリッキー・ノラスコ投手に並ぶメジャー最多タイとなった。一発攻勢を皮切りに、結局田中はこの回4失点を喫した。

 前触れもなく乱調に陥った日本人右腕の3回を、さすがの指揮官も見かねた様子だった。

「彼のボールはそれほど良くなかった。どういう訳か、あのイニングに制球できなくなってしまった。そして、そこからもう一度調子を取り戻した。自分の投球を見つけては、見失い、また見つける。イライラが溜まるのは、あのイニングを切り抜けられなかったこと。2本塁打を浴びた後、2死走者なしとしたのに、そこからまた2失点だ。そこがイライラする部分だ」

■戦前は「流れは上昇傾向だ」と復調を確信も…

 チームが延長10回にサヨナラ負けを喫したことも手伝ってか、ジラルディ監督は田中に対して公然と苦言を呈した。3回に大崩れした田中だが、4回以降は別人のようなピッチングで、最後は打者10人連続で打ち取った。敵地セーフコ・フィールドで過去3試合の登板で23イニングでわずか3失点という圧倒的な安定感を示すなど、好相性と思われたが、この日は3回の乱調で台無しになってしまった。

 この日の試合前、実は指揮官は田中の最近の復調を評価していた。前回登板の16日のレッドソックス戦ではエース左腕プライスと互角に投げ合うも、味方の援護を受けられず。7回2/3を3失点で敗戦投手となったが、ジラルディ監督は「ベッツ相手のスライダーが失投だった(3回の2点弾)。だが、全体的には良かった。長いイニングを投げてくれた。本当に好投してくれたと思う。最近の先発5試合のうち、4試合は本当に良かった。流れは上昇傾向だ」と、復活に太鼓判を押していた。

 しかし、監督が復調を断言した直後に、期待を裏切る形となってしまった。先発ローテ通りなら、次回登板予定は28日(同29日)のレイズ戦。一発病で防御率5.37と失点に悩む日本人右腕は、汚名を返上できるだろうか。(Full-Count編集部)