チャンピオンズカップ、そして東京大賞典へと続く秋一連のダートチャンピオンシップ競走へのステップレースだが、ハンデ戦であることに加えて舞台となる阪神競馬場ダート2000m戦はスタート部分が芝で、2度の坂越えが待つ難コース。  阪神競馬場ダ…

 チャンピオンズカップ、そして東京大賞典へと続く秋一連のダートチャンピオンシップ競走へのステップレースだが、ハンデ戦であることに加えて舞台となる阪神競馬場ダート2000m戦はスタート部分が芝で、2度の坂越えが待つ難コース。

 阪神競馬場ダート2000m戦で行われた過去10回(2010〜2019年)で3番人気以内馬は【6-5-5-14】でトップハンデ馬は【0-1-4-11】。

 ◎キリンジはジャパンダートダービー2着馬。道中はミトノオーが作り出す半マイル通過47.7秒、前半1000m60.2秒という速い流れの中、ミックファイアを見るような位置でレースを進め、最後の直線で力強く伸びて失速したミトノオーをクビ差交わしている。長く良い脚を使えるタイプで、バテないタフさも兼ね備えている。ややスタートに難がある馬だが、芝2000mデビュー戦では無理なく先行しておりスタート部分の芝には神経質になることはなさそうだ。

 〇ハギノアレグリアスは名古屋大賞典の優勝馬で、平安S、東海S、みやこSの2着馬。阪神ダート2000m戦は1勝クラス時に経験があり、無理なく先行してあっさりと抜け出している。強烈な末脚を武器にダートでは大崩れがない。ダート競馬で掲示板を外したのは未勝利戦を勝ち上がった直後の一戦のみ。この時は出遅れた上に完全に前残りのレースとなってしまった。その実績からトップハンデは仕方がないところだが、やや気になるところだ。

 ▲アイコンテーラーはBSN賞優勝馬。愛知杯2着、中日新聞杯3着と芝の重賞でも実績がある馬だが、初のダート実戦で優れた能力と高いダート適性を示した。ドゥラメンテはキングカメハメハ系だけに多様性に富んでおり、例えばバーデンヴァイラーやヴァレーデラルナのようなダート馬を出しても不思議ではない。逃げ、先行馬の顔ぶれがBSN賞と似たようなメンバーなら、この馬の先行力は大きな武器になりそうだ。

 △ヴァンヤールはBSN賞1番人気で、アンタレスS2着、平安S3着。堅実な差し脚を武器に安定した成績を積み重ねている。前走のBSN賞は休み明けでマイナス8kg。暑さも含めて調整が難しい面があったかもしれない。阪神コースは今春のアンタレスSで逃げたプロミストウォリアに半馬身差まで詰め寄っている舞台だ。条件馬時代とはいえ阪神ダート2000mで強い競馬をした△カフジオクタゴン、阪神コースで【3-1-0-1】の△ヘラルドバローズと、△ニューモニュメントも押さえておきたい。