現地時間10月1日(日)、フランスのパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(3歳上牡牝・仏G1・芝2400m)に今年の独ダービー馬ファンタスティックムーン(Fantastic Moon、牡3、独・S.シュタインベルク厩舎)が、R.ピーチ…

 現地時間10月1日(日)、フランスのパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(3歳上牡牝・仏G1・芝2400m)に今年の独ダービー馬ファンタスティックムーン(Fantastic Moon、牡3、独・S.シュタインベルク厩舎)が、R.ピーチュレク騎手とのコンビで出走する。

 ファンタスティックムーンは父Sea The Moon、母Frangipani、母の父Jukebox Juryという血統。

 22年9月にミュンヘンで行われた条件戦でデビュー。初陣で白星を飾ると、続く10月のヴィンターファヴォリテン賞(独G3)で重賞初制覇を飾る。今年は5月のバーバリアンクラシック(独G3)から始動し3着だったが、ダービートライアル(独G3)、独ダービー(独G1)と連勝。同国の3歳ナンバーワンに輝いた。

 その後はダルマイヤー大賞(独G1)で古馬初対戦を迎え、ドバイターフ3着(首G1)などの実績を持つネーションズプライド(Nations Pride)の2着に健闘。9月に行われたトライアルのニエル賞(仏G2)では、素晴らしい切れ味で差し切り勝ちを収め、国外重賞初制覇を飾っている。通算成績は7戦5勝(うち重賞4勝)。

 前職戦を勝利したが陣営は当初、堅い馬場のほうが向くとして、ジャパンCやブリーダーズCへの遠征を示唆していた。しかし、凱旋門賞が良馬場での開催濃厚になると、日本や米国への長距離遠征による馬の負担も考慮し、追加登録料を払っての参戦を決定。陣営の思いが実を結び、前走見せた末脚の再現なるか。独ダービー馬の走りに注目したい。