今週は中山競馬場でスプリンターズS(芝1200m)が行われる。年に2回しか行われない芝スプリントGI。高松宮記念覇者ファストフォースの引退は残念だが、秋のGIシリーズ開幕戦にふさわしい好メンバーが集結した。 ここでは、新潟開催だった2014…

今週は中山競馬場でスプリンターズS(芝1200m)が行われる。年に2回しか行われない芝スプリントGI。高松宮記念覇者ファストフォースの引退は残念だが、秋のGIシリーズ開幕戦にふさわしい好メンバーが集結した。

ここでは、新潟開催だった2014年を除く2012-2022年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析。「穴馬データ」としてキミワクイーンを取り上げる。

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■キミワクイーン×涼しい季節は激走のサイン

重賞連勝を目論んだ前走キーンランドCは7着。2走前のパフォーマンスをフロック視する向きもあるが、今回は秋の中山というシチュエーションが味方する可能性を示す好データが追い風となる。

・9~11月の成績【2.1.0.0】

馬券内率は驚異の100%。比較的涼しい季節×キミワクイーンは激走のサインだ。

改めて前走を振り返ると、道悪の影響で伸びないインを通ったことがマイナスに働いた印象。中山芝1200mは上がり3F2位での勝利実績があり、急坂替わりもさほど気にしなくてよさそうだ。テイエムスパーダにジャスパークローネ、モズメイメイと快速馬が揃った今年のスプリンターズS。差し優位傾向を示した先週の馬場コンディションも含め、2走前に披露した直線一気の末脚がハマる可能性は警戒すべきだろう。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。