今週は中山競馬場でスプリンターズS(芝1200m)が行われる。年に2回しか行われない芝スプリントGI。高松宮記念覇者ファストフォースの引退は残念だが、秋のGIシリーズ開幕戦にふさわしい好メンバーが集結した。 ここでは、新潟開催だった2014…

今週は中山競馬場でスプリンターズS(芝1200m)が行われる。年に2回しか行われない芝スプリントGI。高松宮記念覇者ファストフォースの引退は残念だが、秋のGIシリーズ開幕戦にふさわしい好メンバーが集結した。

ここでは、新潟開催だった2014年を除く2012-2022年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析。「プラスデータ」としてアグリを取り上げる。

◆【スプリンターズステークス/WIN5予想】“4億”的中のカギは「一点突破」のWIN3 メインはママコチャ“消し“で高配当狙い

■アグリで注目すべきは阪急杯

休み明けの前走セントウルSは2着。4角12番手から上がり3F最速の脚で突っ込んできており、脚質の幅を広げたのは大きな収穫だ。今回は初の中山がカギとなる一戦だが、データ面の強調材料は確かに存在する。

・年内にOPクラスの芝1400m勝利あり→10年中9年で馬券内

11番人気2着馬サクラゴスペルもこれに該当。長めの距離実績が活きるスプリンターズSにおいて1400m実績は見逃せない。

芝1400mの阪急杯で1分19秒台をマークしたように、高速馬場適性は申し分ない馬。全5勝中4勝が直線急坂コースと、坂でこそ力を発揮するアグリの特徴は“坂道グループ”と言い換えられるのかもしれない。2度使われたGIは馬券外も、今回の条件ではデータ上で“買い”の判断に舵を切る。

◆【スプリンターズステークス2023予想/データ攻略】人気4歳馬に「連対率71%」 “本命◎級”条件合致で買いの一手

◆【スプリンターズステークス2023予想/血統予想】想定10人気以下が「馬券内率50%超」 “穴党なら押さえるべき”激走候補

◆【スプリンターズステークス2023予想/脚質傾向】ナムラクレアは“差し”なら黄信号 軸は「馬券内率44.4%」の戦法

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。