【MLB】オリオールズ2-0レッドソックス(9月28日・日本時間29日/ボルティモア)  藤浪晋太郎投手が所属するオリオールズが、吉田正尚外野手のレッドソックスを2-0で破って2014年以来9年ぶりとなる地区優勝を果たした。記念すべき1勝で…

【MLB】オリオールズ2-0レッドソックス(9月28日・日本時間29日/ボルティモア)

 藤浪晋太郎投手が所属するオリオールズが、吉田正尚外野手のレッドソックスを2-0で破って2014年以来9年ぶりとなる地区優勝を果たした。記念すべき1勝でシーズン100勝に到達したオリオールズ。1980年以来43年ぶりとなるWの快挙で歓喜の瞬間を迎えた。藤浪に登板機会はなかった。

【映像】藤浪歓喜、監督感涙! オリオールズ9年ぶり歓喜の瞬間

 試合は初回から動く。オリオールズが3番・サンタンデールの28号ソロで先制する。その後は、今季ここまで12勝(5敗)を挙げているオリオールズの先発右腕・クレーマーとレッドソックス先発左腕のセールがともに好投で投手戦の様相。クレーマーは5回にレッドソックス5番・ストーリーにライト前に運ばれノーノーが崩れるも、5回を投げ毎回の8奪三振を奪う被安打1、1四球で無失点の快投を披露する。

 好投を続けるストーリーだったが6回、先頭のウォンのショートゴロをマテオが後逸。後続のラファエラをライトフライに打ち取るも1死一塁から2番・デバースにライト前に運ばれ1死一、三塁としてマウンドを2番手のホールに譲った。好機で3番・吉田の場面だったが、アダム・デュバルが代打に送られて吉田はベンチへ。この日の吉田は2打数無安打で打率.285とした一方、オリオールズのホールはこのピンチを無失点で切り抜けた。レッドソックスのセールも5回3安打1失点でマウンドを降りた。

 1点リードで終盤を迎えたオリオールズは8回に3番手・カノ―、4番手・ペレスをマウンドへ送ってこの回もレッドソックス打線を無失点に抑えると、その裏には欲しかった追加点を挙げて2-0とした。オリオールズ9回のマウンドは5番手・ウェルズ。ウェルズは2点を守り切って9年ぶりの悲願を成し遂げた。

 藤浪は今季、ア・リーグ西地区のアスレチックスで先発ローテーションの一角として開幕を迎えたが、4戦4敗で防御率.14.40と苦しみ、中継ぎへ配置転換。その後、7試合に登板し、防御率2.25と好調だった7月の成績を受け、同20日に7年ぶりのPO進出を目指していたオリオールズへと移籍。

 移籍後に持ち前の剛速球を武器に徐々に信頼を勝ち得た藤浪は、この試合までオリオールズで28試合に登板して2勝2セーブを挙げた(7勝8敗)。また移籍前に8.57だった防御率を7.25まで持ち直すなど、チームの期待に応えて地区優勝に貢献していた。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)

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