サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。サッカージャーナリスト・大住良之による、重箱の隅をつつくような「超マ…
サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。サッカージャーナリスト・大住良之による、重箱の隅をつつくような「超マニアックコラム」。今回のテーマは、サッカー選手の勲章である「こだわりの帽子」。
■100キャップ超えの選手たち
さて、FIFAの調査によれば、現時点で「100キャップ以上」の男子選手は109協会に589選手いるという。日本選手の歴代トップは遠藤保仁(現在ジュビロ磐田所属)の「152キャップ」である。2002年のワールドカップ後(ジーコ監督)から2015年の1月(ハビエル・アギーレ監督)時代まで、5人の日本代表監督の下でプレーし、ワールドカップに3大会出場、アジアカップで2回の優勝を飾っている。
以下、「100キャップ以上」の日本人選手は、長友佑都(現在FC東京所属)142キャップ(2008~2022年)、吉田麻也(現在ロサンゼルス・ギャラクシー所属)126キャップ(2010~2022年)、井原正巳(最終所属浦和レッズ、現在柏レイソル監督)122キャップ(1988~1999年)、岡崎慎司(現在シント・トロイデン所属)119キャップ(2008~2019年)、川口能活(最終所属SC相模原、現在ジュビロ磐田GKコーチ)116キャップ(1997~2008年)、長谷部誠(現在アイントラハト・フランクフルト所属)114試合(2006~2018年)、そして中澤佑二(最終所属横浜F・マリノス、現在は解説者)110試合(1999~2010年)。遠藤を含め8人が100キャップを超えている。
■CR7も及ばない女子選手
だが、キャップ数男子世界最多記録の「CR7」も、女子選手には遠く及ばない。アメリカ代表で23年間もプレーしたクリスティン・リリーは、なんと「354キャップ」という、とてつもない記録を残しているのである。1987年に16歳でアメリカ女子代表にデビューし、2010年までFW、あるいは攻撃的なMFとしてアメリカ代表のユニフォームを着た。
女子ワールドカップ出場は5大会(1991中国大会、1995スウェーデン大会、1999アメリカ大会,2003アメリカ大会,2007中国大会)、オリンピックにも3大会(1996アトランタ大会、2000シドニー大会、2004アテネ大会)出場し、両大会で2回ずつ優勝に輝いている。
なでしこジャパンの澤穂希も、「CR7」の記録を上回っている。1993年に15歳でデビュー、2015年の女子ワールドカップ・カナダ大会までプレーし、通算「205キャップ」である。もちろん男女を通じての日本最多キャップ数。2011年女子ワールドカップで得点女王となり、なでしこジャパンを優勝に導いて日本中を大きく勇気づけたことは、誰もが覚えている。
■偉大ななでしこの選手たち
なでしこジャパンの「キャップ数上位」には、その2011年女子ワールドカップ優勝メンバーがずらりと名を連ねている。
澤に次ぐのが宮間あやの「162キャップ」である。そして、大野忍(139キャップ)、永里優季(132キャップ)、熊谷紗希(132キャップ)、安藤梢(126キャップ)、阪口夢穂(124キャップ)、岩清水梓(122キャップ)、鮫島彩(114キャップ)、宇津木瑠美(113キャップ)、近賀ゆかり(100キャップ)と、澤を含めて「2011年組」のなでしこジャパンは11人もが「100キャップ超え」と、これも偉業だ。
2011年大会出場はならなかったものの、このチームの形成期を支えた池田裕美(119キャップ)と加藤與惠(114キャップ)を含むと、なでしこジャパンには計13人もの「オーバー100キャップ」がいるのである。