京都記念快勝後に挑んだドバイターフでは無念の出走取消となったドウデュース(栗東・友道康夫厩舎)。その後は休養、調整に充てて、9月8日に栗東へ帰厩。今秋は天皇賞(秋)(10月29日・東京芝2000m)を初戦に予定しており、今朝28日はレー…

 京都記念快勝後に挑んだドバイターフでは無念の出走取消となったドウデュース(栗東・友道康夫厩舎)。その後は休養、調整に充てて、9月8日に栗東へ帰厩。今秋は天皇賞(秋)(10月29日・東京芝2000m)を初戦に予定しており、今朝28日はレースに向けた追い切りを行っている。

 角馬場での運動からCWを半周して坂路へ。馬の少ない時間帯だったとはいえ、ゆったりとした歩きの中にリズムがあって、追い切る前から雰囲気は抜群。スタート地点でも落ち着いた様子には変わりなし。普通キャンターを思わせる発進だが、その力強さは普通ではない。

 普通に駆け上がっているけど、スピードが出ているという感じで、見事なくらいに真っすぐ駆け上がってくる。3F目区間では「体を沈めて、自分から行こうとしていました」と騎乗していた前川和也調教助手。かといって、見た目には力みなど全く感じなかったし、同助手が少しなだめることで速くなりすぎないようにフィニッシュ。

 時計は4F52.0-3F37.3-2F24.3-1F12.3秒。数字はすごく速いが、本当にこんな時計が出ているとは思えない、ゆったりとした走り。パワータイプだから時計が出ているというのはあるだろうが、個人的には気持ちが乗りすぎていない点がこの先の調整を考えても、良い方に向いていくのではないかと思っている。

(取材・文:井内利彰)