【MLB】レッドソックス 0-5 レイズ(9月27日・日本時間28日/ボストン) これぞMLBとも言うべき名シーンにボストンのファンは大歓声を上げた。レッドソックスの吉田正尚外野手が「6番・DH」で先発出場したこの試合、同僚のターナー内野手…
【MLB】レッドソックス 0-5 レイズ(9月27日・日本時間28日/ボストン)
これぞMLBとも言うべき名シーンにボストンのファンは大歓声を上げた。レッドソックスの吉田正尚外野手が「6番・DH」で先発出場したこの試合、同僚のターナー内野手が6回表、2死一塁という場面で途中交代。ベンチに戻る際にフェンウェイパークに集まったファンたちから大歓声を浴びた。
【映像】交代でカーテンコール→同僚もベンチで出迎える感動シーン
レッドソックスにとってこの日は、シーズン最後の本拠地ゲーム。しかし、先発のベヨ投手が2回表にロウ外野手に先制の本塁打を許すと、4回表にも2失点とピリッとせず。そして打線もレイズ先発のグラスノー投手を打ち崩せず、5回までわずか2安打に抑えられてしまっていた。
そうしたなかで迎えた6回表、ベヨはパレイデス内野手に2ラン本塁打を打たれ、ここでスコアは0-5に。その後は打ち取って2アウトまで奪ったが、前の打席でタイムリーを許したマーゴ外野手に四球を与えたところで、ベンチからコーラ監督が飛び出した。
ベヨの投手交代を告げるのかと思われたが、コーラが指示したのはファーストを守るターナーの交代。ここまで96打点を挙げ、自身初となるシーズン100打点まで目前に迫っているだけにやや非情な采配にも映ったが……コーラの意図はそうしたものではなかった。
ターナーは昨オフに2年総額2200万ドルでレッドソックスに加入。契約上はあと1年残っているが、来季は選手オプションが付けられているため、今オフの動き次第ではこれがフェンウェイパークでは最後のプレーとなる可能性がある。そのため、ターナーをベンチに下げ、ファンに挨拶をさせようという思いがあったのだろう。
監督の指示に従い、ターナーはレッドソックスのベンチへと戻っていくと、今度はレッドソックスファンたちからターナーへ拍手や歓声のカーテンコールで出迎え。MLBならではの温かいシーンが見られた。ベンチに戻った後、ターナーはDHで出場している吉田と熱いハグを交わして、ファンの胸をも熱くさせた。
レッドソックスがアメリカン・リーグ東地区最下位に沈んでいるなかで、今季のターナーはここまで打率.274、23本塁打、96打点を記録。打点に至ってはキャリアハイという素晴らしい成績を残し、ボストンのファンからも愛される存在となった。
今回のカーテンコールはそんなボストンにやってきた英雄へファンからの最大の賛辞なのかもしれない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)