2023年9月23日・24日に山口県 宇部市の国道190号の特設会場にて、パルクールの日本一決定戦である「第4回パルクール日本選手権」が開催された。本大会は宇部市主催の「UBE URBAN SPORTS FES 2023」と同時開催となり、…
2023年9月23日・24日に山口県 宇部市の国道190号の特設会場にて、パルクールの日本一決定戦である「第4回パルクール日本選手権」が開催された。本大会は宇部市主催の「UBE URBAN SPORTS FES 2023」と同時開催となり、会場には多くの観客が詰めかけた。
23日(土)に実施された「スピード女子」では泉 ひかり(TOKIOインカラミ)が優勝。24日(日)に実施された「スピード男子」は本居 一輝、「フリースタイル女子」では永井 音寧(TOKIOインカラミ)、「フリースタイル男子」では関 雅仁(TOKIOインカラミ)が優勝に輝いた。また、女子の泉ひかりはスピード種目で大会3連覇、永井音寧はフリースタイル種目で大会4連覇を飾った。
第4回パルクール日本選手権 開会式
© Jason Halayko
【スピード】女子・泉 ひかりが大会3連覇!
泉 ひかり © Jason Halayko
23日に実施された「スピード女子」では泉 ひかりが優勝に輝き、大会3連覇を飾った。今大会の出場者は泉ひかり・山本 華歩の2名のみであったが、ワールドカップでの優勝経験もある泉 ひかりは38.645秒のタイムで見事、優勝を勝ち取った。
本居 一輝 © Jason Halayko
24日に実施されたスピード男子では20歳の本居 一輝が初優勝となった。タンクトップにバンダナなどウェッサイスタイルで登場した本居 一輝は、予選を5位で通過。決勝には昨年の世界選手権に日本代表として出場した大西 隼人や勝乗 志音が名を連ねる中、本居は予選からタイムを2秒近く縮めてフィニッシュ。大きな歓声と共に大会初優勝を飾った。
【フリースタイル】永井音寧・怪我を押して勝ち取った大会4連覇
永井 音寧 © Jason Halayko
女子フリースタイルでは絶対王者である永井 音寧が圧巻のランで大会4連覇を飾った。優勝後のインタビューでは「両足首を怪我していて心配だった」と語っていたが、怪我を全く感じさせないほどのスピード感とトリックの完成度で、まさに「国内敵なし」といった強さを見せつけた。直近では国際大会での活躍も多く、今後も彼女が世界の舞台で活躍していく姿に目が離せない。
関 雅仁 © Jason Halayko
大会のトリを飾った「フリースタイル男子」では関 雅仁が優勝に輝いた。決勝では大貫海斗や宮崎裕来、前回大会チャンピオンの朝倉 聖などの強豪が決勝に顔を揃える中、得意の鉄棒を使ったトリックなどパワフル且つハードな演技で会場を沸かせた関 雅仁。30点満点中28点という高得点で堂々の初優勝となった。
男子フリースタイル決勝進出者 © Jason Halayko
宇部市で開催された本大会は、未来のメダリストを一目見ようと宇部市内外からも多くの観客や来賓の関係者も詰め掛け、大盛況で幕を閉じた。
2024年 パリ五輪の正式種目としては不採用だったパルクールだが、今後のオリンピック種目の候補として大きく注目されている。
オリンピック競技採用に向けて、より「競技」としての見方も強くなるパルクールだが、今回のような公道(国道190号線)で大会が実施されることで「ストリートカルチャー」の面もクローズアップされた形となった。特にスピード男子で優勝した本居 一輝や、フリースタイル男子で決勝に進出した松本 蛍など、競技のスキルだけでなくファッションや普段の活動スタイルからストリート色を感じる、華のあるプレイヤーが活躍していたのも印象的であった。
今後も引き続きパルクールのカルチャー面、そして競技としての発展に期待して注目していきたい。
優勝者コメント
© Jason Halayko
スピード女子 優勝:泉 ひかり(※大会3連覇)
「まずは走り切れてホッとしています。でもプランしていた通りの走りが出来なかったので悔しいです。そして今回もたくさんの方に大会を見に来ていただき、本当にありがとうございました。パルクールは一見難しそうに見えますが、どなたでも何歳でも始められるので、興味を持った方は是非パルクールを体験してみてください!」
© Jason Halayko
スピード男子 優勝:本居 一輝
「シンプルに優勝できて嬉しいです!僕は競技とストリートの2つの面でパルクールをやっています。街中でのパルクールもとても魅力的でめちゃめちゃ楽しいので、競技だけでなくストリートの面も見てもらえたら嬉しいです!」
© Jason Halayko
フリースタイル女子 優勝:永井 音寧(※大会4連覇)
「今回は両足首を怪我していて心配だったんですけど、まずは全部やり切れたことに安心しています。パルクールって一つのセットでもみんな使い方が全然違うし、その人オリジナルの技もあるので、そういったところをどんどん注目していただきたいです!」
© Jason Halayko
フリースタイル男子 優勝:関 雅仁
「自分は12年くらいパルクールをやっていて、日本にパルクールの大会がなかった時からやっていました。その後大きな怪我をし、ブランクの期間に日本にも大会ができてきました。なかなか大会に出れない時期が続きましたが、ちょうどカムバックした2年前の「第2回パルクール日本選手権」では3位、昨年の大会では準優勝、そしてこの4回目の今大会で優勝ができたのでとても嬉しいです!」
大会結果
© Jason Halayko
スピード女子
1位:泉 ひかり(TOKIO インカラミ) 38.645秒
2位:山本 華歩 41.682秒
© Jason Halayko
スピード男子
1位:本居 一輝 23.636秒
2位:勝乗 志音 (MISSION HIROSHIMA) 23.799秒
3位:永田 悠真 24.029秒
© Jason Halayko
フリースタイル女子
1位:永井音寧 (TOKIO インカラミ) 25点
2位:山本華歩 24点
3位:近藤凪紗 23点
© Jason Halayko
フリースタイル男子
1位:関 雅仁 (TOKIO インカラミ) 28点
2位:大貫 海斗 (TOKIO インカラミ) 27.5点
3位:勝乗 志音 (MISSION HIROSHIMA) 26点
大会概要
タイトル :『第4回パルクール日本選手権』
会期 : 2023年9月23日(土祝) ~24日(日)
会場 : 山口県 宇部市 国道190号 特設会場
主催 : (公財)日本体操協会
後援 : (一社)日本アーバンスポーツ支援協議会
協力 : 宇部市
競技種目 : スピード(男子・女子)、フリースタイル(男子・女子)
観戦 : 無料
参加体験 : パルクール一般参加体験コーナー
同時開催 : 「UBE URBAN SPORTS FES 2023」(BMX, 3X3, スケートボード など)
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