<大相撲九月場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館 前頭十三枚目・錦富士(伊勢ヶ濱)が、元大関の前頭十一枚目・御嶽海(出羽海)を寄り切りで下した一番で、解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「御嶽海は力が入ってない」「お客様がいらっしゃ…

<大相撲九月場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

 前頭十三枚目・錦富士(伊勢ヶ濱)が、元大関の前頭十一枚目・御嶽海(出羽海)を寄り切りで下した一番で、解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「御嶽海は力が入ってない」「お客様がいらっしゃる。ここは一生懸命な姿を見てもらいたいと思うのが普通では」と苦言を呈した。

【映像】元若乃花が苦言を呈した取組

 立ち合い頭から当たっていった両力士だったが、錦富士は左をおっつけ、そのまま寄り切った。錦富士は5勝10敗、一方の御嶽海は9勝6敗で今場所を終えた。

 この取組を受け、花田氏は「良い相撲です。頭であたってから、左をおっつけてね。錦富士は褒めるだけです」とコメント。それから「すみません」と断りを入れつつ、「御嶽海は力が入ってないんですけど。これは解説がすごく難しい」と苦笑した。

 実況の舩山陽司アナウンサーが「千秋楽となると体力もかなり限界に近くなっているんでしょうか」とフォローするも、花田氏は「そうですけど、お客様がいらっしゃるので、ここは一生懸命な姿を見てもらいたいと思うのが普通では。これは難しい解説ですね」と苦言を呈した。

 船山アナが「ファンの方の歓声にもそれは表れている気がしました」と述べると、花田氏は「そうですよね」とコメント。またこの日、前頭十七枚目・大翔鵬(追手風)もあっけなく敗れていたが、これに対しても花田氏は「これはぶつかり稽古ですか?」と疑問を呈しつつ「お客様が見に来ているので一生懸命やりましょう」「後々、自分に返ってくる。プロですから、一生懸命に」と自身の考えを述べていた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)