<大相撲九月場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館 秋場所の千秋楽、11勝4敗で並んだ大関・貴景勝(常盤山)が、前頭十五枚目・熱海富士(伊勢ヶ濱)との優勝決定戦を制して、4場所ぶり4度目の優勝を飾った。優勝インタビューでは「絶対負けられな…

<大相撲九月場所>◇千秋楽◇24日◇東京・両国国技館

 秋場所の千秋楽、11勝4敗で並んだ大関・貴景勝(常盤山)が、前頭十五枚目・熱海富士(伊勢ヶ濱)との優勝決定戦を制して、4場所ぶり4度目の優勝を飾った。優勝インタビューでは「絶対負けられないという、強い気持ちでやりました」と優勝決定戦について振り返った。

【映像】熱海富士について話す貴景勝

 千秋楽まで熱海富士を星の差1つで追いかける展開となったが、熱海富士が敗れたことで、再びチャンスが巡ってきた。本割でしっかりと関脇・大栄翔(追手風)を下し、迎えた優勝決定戦では、立ち会いで左に変化してのはたき込み。注文相撲は賛否を呼んだが、大関の役目を果たした。

 優勝インタビューは以下の通り

-千秋楽の逆転優勝、今の気持ちは。

 優勝してうれしいです。

-先に熱海富士が敗れて迎えた大栄翔戦。どんな気持ちだったか。

 押し相撲同士なんで、一生懸命やることだけ考えて、特にどうするとかはなかった。

-熱海富士との優勝決定戦についてはどうか。

 絶対負けられないという、強い気持ちでやりました。右差しを徹底して封じようと思った。ああいう形で決まるとは思わなかったですけど、きちっと集中して自分のやるべきことをやりました。

-かど番で臨んだ秋場所。どんな気持ちで戦ってきたか。

 僕に取って名古屋場所は……辛い7月を過ごした。トレーナーとかいろいろな人に支えられた。もう一度、奮起して、夢の横綱へどうしたらいいかを考えてきた。九月場所である程度の成績を残せたので、無駄じゃなかった。

-怪我に苦しんできたがどんな思いで過ごしているか。

 大事なところで怪我をしてしまうのは、まだまだ本来の強さが備わってないということだと思っている。怪我しない体作りも横綱になる資質だと思っている。もう一度そこを考えて体が小さいなりにも頑張っていきたい。

-優勝決定戦を戦った21歳の若い熱海富士はどんな力士か。

 素晴らしい若い力士が上がってきた。自分も同じ20歳とかの頃、強いお相撲さんとやれること自体がうれしかった。自分ももう1回同じ気持ちになって、初心に戻って頑張っていかないとならない。関取になって、上がってくるのは僕よりも早いし、将来必ず強くなると思う。そのために自分が何とか壁になるように、強くなるだけと思っています。

-来場所は優勝力士として迎える。どんな場所にするか。

 九州場所はデビューさせてもらった場所。夢を見て相撲界に入った、そういう思いが詰まっている。その夢に向かって、また明日から頑張って、11月に備えたい。
(ABEMA/大相撲チャンネル)