■9月24日/J1第28 鹿島アントラーズ 1-2 横浜F・マリノス(カシマ) 2位横浜F・マリノスは、勝点差5で追う4…
■9月24日/J1第28 鹿島アントラーズ 1-2 横浜F・マリノス(カシマ)
2位横浜F・マリノスは、勝点差5で追う4位鹿島アントラーズとアウェイで対戦し2-1で勝利を収めた。
古巣戦でもあったDF永戸勝也は「チームとして、ここ数試合良い結果が得られていなかったので、特別な相手ではありましたが勝ててホッとしているのが一番です」とコメント。試合前の選手紹介時には鹿島サポーターからブーイングも受けたが「聞こえなかったのですが周りから聞きました。反応してくれるだけありがたいです」と話した。
両チームとも、この試合は優勝戦線への生き残りを懸けた一戦でもあり、リーグ戦3試合勝ち星から遠ざかっている横浜FMにとっては復調のきっかけを掴み勢いをつけたい試合でもあった。
立ち上がりはテンションの高い鹿島に押され、ロングボールで前線に起点を作られ陣地に侵入される苦しい展開が続くと、15分にコーナーキックから失点。強固な守備を崩せずにいた横浜FMだが34分にショートコーナーの流れからFWアンデルソン・ロペスが蹴り込み同点に追い付いた。そして50分には右サイドから押し込み、横浜FMらしい人数をかけたパス交換から再びA・ロペスがゴールを決めて逆転に成功した。
永戸は「攻撃でも守備でも少しミスが多かったのですが、ピッチの中で喋って修正できたこと、うちの良さはボールに対して強くプレッシャーにいくところや前から行って相手を限定するところ、それと良い立ち位置を取り、相手の中間で受けて展開したことで落ち着いたと思います」とギアチャンジの要因を述べた。
■「このスタジアムと鹿島の選手のレベルを考えたら」
もちろん鹿島の狙いや厳しいプレスで迫ってくることは想定していたと言うが、「想定内でしたが捕まってしまった感じです。このスタジアムと鹿島の選手のレベルを考えたら、あれぐらいで来るのは当たり前だと思っていた。失点もしてしまいましたが、落ちることなくチーム全体でやれたことは良かったと思います」と、チームとして試合の流れを引き寄せられたことをプラス材料に捉える。
そして次節は首位を走るヴィッセル神戸と直接対決が待っている。この勝利で勝点差1をキープし優勝争いの挑戦権を手に入れた。
永戸は「そういう経験ができるのはサッカー選手をやっていてもなかなかないこと。試合に出られたらとても幸せなことだと思います。簡単な試合には絶対にならないと思うので1つ1つハードワークをしてボールに対して強くプレッシャーにいって、自分たちの時間を長くすることを意識して勝ちたいと思います」と意気込みを口にした。
(文・構成/石田達也)