10月1日に中山競馬場で行われる第56回スプリンターズS(GI、芝1200m)のデータを紹介する。 キーンランドCを制し悲願のGI制覇に期待がかかるナムラクレア、前哨戦のセントウルSで上がり3F最速2着のアグリ、サマースプリントシリーズを連…

10月1日に中山競馬場で行われる第56回スプリンターズS(GI、芝1200m)のデータを紹介する。

キーンランドCを制し悲願のGI制覇に期待がかかるナムラクレア、前哨戦のセントウルSで上がり3F最速2着のアグリ、サマースプリントシリーズを連勝中の上がり馬ジャスパークローネ、一昨年の覇者ピクシーナイトらが出走予定だ。

ここでは過去10年のうち、新潟開催の2014年を除く、過去9年のデータから予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。

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■逃げ馬は馬券内率44.4%

過去9年、逃げ【0.3.1.5】、先行【2.3.2.24】、差し【6.3.3.43】、追込【1.0.3.44】。差しは6勝と勝ち切るケースが目立っているものの、複勝率は21.8%と逃げ・先行より低い。軸なら逃げ先行馬がベターと言えそうだ。

昨年も好位追走のジャンダルムが、中団から脚を伸ばしたウインマーベルの追撃をクビ差しのいで勝利。後方待機から上がり3F最速の33秒9で迫ったナランフレグは3着が精いっぱいだった。

切れ味の証明となる上がり3F1位の成績は【1.0.2.7】。昨年は前走上がり1位を記録したメイケイエール、ヴェントヴォーチェ、タイセイビジョンが揃って馬券圏外へと敗れ去った。前走4角12番手から上がり最速の脚を繰り出したアグリ、前走上がり3F最速かつ北九州記念以降の芝1200mで初角7番手以下が続くナムラクレアは位置取りがカギを握る。

毎年馬券に絡んでいるのが初角5番手以内【2.7.5.39】で、本レースにおけるベストポジション。2021年は1~3着を独占しており、18年は10番人気以下の2頭が馬券圏内を確保した。好位で運ぶためにはテンのダッシュ力が欠かせない。

今年は、テイエムスパーダ、ジャスパークローネという強力な逃げ馬2頭が出走予定。本来であれば警戒すべき逃げ馬だが、戦前の予想ではそれぞれ4番人気以下。“馬券内率44.4%”の脚質データにあてはめると、主軸候補に浮上してもおかしくない2頭だ。

その他、今年使われた3戦すべてで初角3番手以内のマッドクール、葵Sでロケットスタートを決めたモズメイメイなどスピード自慢の伏兵もスタンバイ。3連単46万馬券の昨年に続き、今年も大波乱が起きる下地は十分整っている。

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文●SPREAD編集部