2021-22シーズンの覇者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、2連覇をかけて臨んだ「NBAプレーオフ2023」のカンファレ…

 2021-22シーズンの覇者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、2連覇をかけて臨んだ「NBAプレーオフ2023」のカンファレンス・セミファイナルでロサンゼルス・レイカーズに2勝4敗で敗れたことで昨シーズンを終えた。

 するとチームはジョーダン・プールらを放出し、ワシントン・ウィザーズから司令塔のクリス・ポールを獲得。さらにFA(フリーエージェント)戦線でダリオ・シャリッチ、コーリー・ジョセフと契約し、即戦力のベテラン3選手をロスターに加えた。

 ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、再契約したドレイモンド・グリーンというビッグ3にアンドリュー・ウィギンズ、ケボン・ルーニー、ゲイリー・ペイトン二世、ジョナサン・クミンガと新加入選手たちを織り交ぜたロスターは、依然としてリーグ有数の戦力と言えるだろう。

 もっとも、このチームがリーグ制覇できるかどうかを左右する最も重要なカギはカリーのパフォーマンスにある。来年3月に36歳を迎えるスーパースターが、ウォリアーズを突き動かす原動力であり、相手チームが最も警戒すべき選手なのは間違いない。

 ウォリアーズが球団史上8度目、ビッグ3にとって5度目の王座を獲得する可能性について、先日公開されたポッドキャスト番組「Road Trippin’」で、リチャード・ジェファーソン(元ニュージャージー・ネッツほか)はこう語っていた。

「今年になるかどうかは僕には分からないな。僕が思うに、彼にはスキルがあるから、あと3、4年は主要選手としてプレーできるからね」

 ジェファーソンが語った“彼”とはもちろん、カリーのこと。ウォリアーズでカリー、トンプソン、グリーンとともにプレーした経験を持ち、クリーブランド・キャバリアーズの一員としてNBAファイナルでウォリアーズと対戦したこともある男は、カリーが健在な限り、ウォリアーズは覇権争いへ参戦できると見ているのかもしれない。

 キャリア14年目となった昨シーズン。カリーは56試合の出場ながら平均29.4得点6.1リバウンド6.3アシストに3ポイントシュート成功率42.7パーセント(平均4.9本成功)をマーク。

 プレーオフでは相手チームから激しいマークを受けながら、13試合でキャリアハイの平均30.5得点に5.2リバウンド6.1アシストを残していたのだから、この男が今もなおリーグトップレベルにいることは誰もが認めるところだろう。

 カリーというフランチャイズプレーヤーの周囲にトンプソンやグリーン、ウィギンズ、ポールといった頼れるチームメートたちを擁するウォリアーズが、今シーズンにリーグを制することができるのか。今シーズンの注目ポイントの1つと言っていいはずだ。

【動画】カリーが全チーム相手に披露してきたベストゲーム集はこちら!