大エースのバルガス(中央)を中心とした厚みのある攻撃は今大会でも屈指。日本にとって間違いない脅威だ。(C)Getty Images  日本女子バレーにとっての大一番だ。 9月23日、来年のパリ五輪出場権を懸けた「バレー…

 

大エースのバルガス(中央)を中心とした厚みのある攻撃は今大会でも屈指。日本にとって間違いない脅威だ。(C)Getty Images

 

 日本女子バレーにとっての大一番だ。

 9月23日、来年のパリ五輪出場権を懸けた「バレーボール女子・ワールドカップ2023」の第6戦が東京・代々木第一体育館で行なわれる。世界ランキング8位の日本代表は、同1位のトルコ代表と激突。この強敵に3-0か3-1で勝てば、最終戦を待たずに1992年バルセロナ大会以来となる五輪前年での出場権獲得となる。

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 今大会では出場8か国で唯一のオールストレート勝ちという快進撃を見せる日本。しかし、今回の相手は一筋縄ではいかない。堂々の世界ランク1位に君臨するトルコは、今年6月に開催された最強国決定戦「ネーションズリーグ(VNL)」を初制覇。チームは充実の時を迎えている。

 日本と同様に今大会5戦無敗のヨーロッパの雄は、同ランク3位のブラジル代表をストレート(25-21、29-27、25-19)で撃破。元キューバ代表で、2021年にトルコ国籍を取得した大エース、メリッサ・バルガスを中心とした高さ、スピード、パワーを兼ねた攻撃は世界屈指。守備を徹底的に磨いてきた日本も容易に崩せる相手ではない。

 大国ブラジルを破り、まさに勢いに乗るトルコ。そんな彼女たちの快進撃を国内メディアも強く後押しする。日刊紙『Milliyet』は、「トルコは驚異的な強さを見せ続けている」とチームの現状をレポート。全勝対決となる日本戦に向けては「五輪出場までは、あと1勝となった。今のトルコならできる」と太鼓判を押した。

 また、トルコ・バレーボール界の重鎮も日本戦の勝利を確信する。スポーツ放送局『TRT Spor』の取材に応じたバレーボール連盟のメフメト・アキフ・ユストゥンダ会長は「2023年は間違いなく我々の年だ」と宣言。チームへの信頼を口にしている。

「日本とベルギーに勝って、無敗優勝を決める。そのうえでオリンピックに行きたいと思っている。もちろん、最も重要なのは、オリンピックで表彰台に上がることだ。ネーションズリーグとヨーロッパ選手権の両方で優勝したのは、歴史上初めてのことだ。私たちは士気の高さや、モチベーションの面でも、良いシーズンを過ごせている」

 勝利を重ね、ますます自信を深めているトルコ。この強敵に下馬評が高くない日本がいかに立ち向かうのか。頂上決戦の時が迫っている。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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