9月9日にZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ対オリックス・バファローズの一戦で、豪快すぎる先制弾を放ち、オリックス先発・山本由伸を援護した杉本裕太郎が野球ファンの間で話題となっている。【映像】飛ばされすぎて投手が絶望する…
9月9日にZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズ対オリックス・バファローズの一戦で、豪快すぎる先制弾を放ち、オリックス先発・山本由伸を援護した杉本裕太郎が野球ファンの間で話題となっている。
0-0で迎えたこの試合の4回表・オリックスの攻撃は、4番・森友哉の2塁打を足がかりに、ロッテ先発・美馬学を攻めて1死二、三塁とすると、ここで打席に入ったのは、今季、打率.229、本塁打12と苦しい打撃が続いていた杉本。杉本は、初球、美馬の投じた内角のシュートを見逃してカウント0-1とし、続く2球目。真ん中やや低め、甘く入ったシュートを掬い上げるように高々と打ち上げると、打球は左中間方向、一番深いところへと伸び続け、そのまま着弾。トレードマークとなっている“昇天ポーズ”も披露するなど、久々に“ラオウ”らしい打棒炸裂となった。そして、この一打により貴重な先制点をもらった山本は、ノーヒットノーランを達成。チームを代表する投打の顔が揃い踏みする形での見事な勝利となった。
杉本といえば、2021年に打率.301、本塁打32、打点83という好成績で、オリックス期待の大砲としてブレイクしたものの、さらなる飛躍を期待されて臨んだ昨季は打率.235、本塁打15、打点51と苦しいシーズンに。そして、捲土重来を期しての今季も、4月に8本塁打を放ったものの、なかなか本来の打撃ができない状態が続き、また、続々と台頭するオリックスの選手層の厚さもあいまって、9月20日現在、86試合の出場に留まり、打率.237、本塁打14、打点37と、昨季との比較でもさらに数字を下げる形に。
しかし、杉本といえば、ポストシーズンの強さも見逃せない。ブレイクした2021年はもちろんのこと、昨年行われたソフトバンクとのCSで杉本は、打率.385、本塁打1、打点5と活躍。ヤクルトとの日本シリーズでも、3本の決勝打で日本シリーズMVPを獲得するなど、ポストシーズンに強みを発揮するという特徴もある。そうした中で9月はこの3ランをはじめ、復調の兆しが垣間見れるだけに、その期待はおのずと高まるところだ。
なお、そんな杉本に、ネット上の野球ファンからは「朗希完全試合の最後の打者だったラオウが由伸ノーノーの立役者になったのが感慨深い」「山本投手のノーノーを強烈援護この打線の苦しい時に、やはり杉本選手だった。」「久々のホームランもうれしいけどそれ以上に笑顔のラオウが見られたことがうれしい」「チームを象徴する選手!ここから終盤頼りにしてます!」「ラオウの超久々のホームランに、由伸の2年連続ノーノー... 間違いなく今年のオリックス史上最高の試合や!!!」「ラオウが嬉しそうに走って、ベンチでバット抱きしめてる姿見て泣いてしまいました。」「今年もポストシーズンは確実に期待できるな」「優勝したしここからが杉本劇場の開幕やわ」といった様々な反響が寄せられている
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)