<大相撲九月場所>◇十三日目◇22日◇東京・両国国技館 三段目十九枚目・富豊(時津風)が三段目二十八枚目・出羽ノ城(出羽海)を下手投げで下した一番で、負けと勘違いした富豊が勝ち名乗りを受けずに下がってしまいそうになるハプニングがあった。「お…

<大相撲九月場所>◇十三日目◇22日◇東京・両国国技館

 三段目十九枚目・富豊(時津風)が三段目二十八枚目・出羽ノ城(出羽海)を下手投げで下した一番で、負けと勘違いした富豊が勝ち名乗りを受けずに下がってしまいそうになるハプニングがあった。「おいおいおい」と慌てて行司が呼び止める珍しい場面に館内からは笑いと拍手が沸き起こった。

【映像】館内が笑いに包まれた“珍”騒動

 立ち合い手を出して当たった富豊。現役最重量252キロの出羽ノ城を相手に距離を取って攻めると、一度潜り込んでまわしに手をかけるも突き放され再度距離を取った状態に。その後、出羽ノ城が抱え込むようにまわしをつかみ、圧力をかけて寄っていった。だが土俵際で富豊も逆転の投げを打ち、足が追いつかない出羽ノ城は前のめりに倒れ込んだ。

 行司軍配は富豊に上がったが、決着がついた際に富豊はちょうど土俵下へ転落。軍配が確認できず、負けと勘違いして勝ち名乗りを受けずに土俵を下りようとしたところ、行司が「おいおいおい」というように呼び止める珍しい事態になった。やはり行司軍配を確認していなかった出羽ノ城も、そんな富豊を見てさがりを外し、あやうく蹲踞しかけてから、「おぉ、違うか」といった様子で下がっていった。富豊は3勝目。出羽ノ城は5敗目を喫した。

 負けと勘違いした富豊が行司に呼び止められると、館内からは笑いと拍手が発生。ABEMAの視聴者からも「キミ、勝ったよw」「初っ切りか」「そら間違えるわw」「和む」とコメントが相次いでいた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)