今週は中山競馬場でオールカマー(芝2200m)が行われる。天皇賞・春でまさかのアクシデントに見舞われたタイトルホルダーの始動戦。そのほか、GI馬も秋の飛躍を狙う馬も出走する楽しみな一戦だ。 ここでは、新潟開催だった2014年を除く2012-…

今週は中山競馬場でオールカマー(芝2200m)が行われる。天皇賞・春でまさかのアクシデントに見舞われたタイトルホルダーの始動戦。そのほか、GI馬も秋の飛躍を狙う馬も出走する楽しみな一戦だ。

ここでは、新潟開催だった2014年を除く2012-2022年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析。「穴馬データ」としてゼッフィーロを取り上げる。

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■ディープインパクト産駒は出走した8年中7年で馬券内

自身初の馬券外に敗れた前走。重賞の壁にぶち当たった事実に加えて今回の豪華メンバー相手では力不足と思われるかもしれないが、オールカマー×血統に関する好データを発見した。

・ディープインパクト産駒→同産駒出走の8年中7年で馬券内

5番人気1着センテリュオ、3番人気1着ショウナンパンドラと配当妙味も決して悪くない。逝去に伴い、少しずつターフから姿を消しつつあるディープインパクトだが、まだまだその血の力を見くびることはできないだろう。

この馬自身、右回りでは【2.2.0.0】と好相性。上がり3F33秒0を使える切れ味もオール野芝の当レース向きと言えるし、人気ガタ落ちが予想されるここは穴妙味を感じる1頭だ。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。