<大相撲九月場所>◇十一日目◇20日◇東京・両国国技館 3度続けて立ち合い不成立となった十両八枚目・獅司(雷)と十両十三枚目・朝紅龍(高砂)の一番。なかなか呼吸が合わない両力士が「お互い様」とでもいうように見つめ合うと、館内から不思議と拍手…
<大相撲九月場所>◇十一日目◇20日◇東京・両国国技館
3度続けて立ち合い不成立となった十両八枚目・獅司(雷)と十両十三枚目・朝紅龍(高砂)の一番。なかなか呼吸が合わない両力士が「お互い様」とでもいうように見つめ合うと、館内から不思議と拍手が発生する一幕があった。
制限時間いっぱいとなり仕切り線に立った獅司と朝紅龍。最初の立ち合いでは獅司がつっかけてしまい、吹き飛ばされた朝紅龍は勢い余って土俵下へ。続く2度目の立ち合いでは、今度は朝紅龍が先に飛び出して不成立。3度目でようやく立ち合い成立かと思いきや、またもや獅司がつっかけて「待った」となってしまった。
3連続で立ち合い不成立となる事態に、獅司と朝紅龍は「お互い様」と感じたのか、互いにポンポンと体を叩いて見つめ合っていた。この光景に館内はざわめき、不思議と拍手も沸き起こった。
その後、4度目の立ち合いはようやく成立。強烈な張り手で攻める獅司に対し、朝紅龍が前に出る相撲で応戦、最後は朝紅龍が押し出しで勝ち星を挙げた。朝紅龍は6勝目。敗れた獅司は4敗目を喫した。
立ち合い「待った」が連続し両力士が見つめ合う光景に、「気持ちが通じ合った」「のどか」「世界平和」「なんかかわいい」とファンもほっこりした様子だった。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)