勝ち馬に天皇賞・秋の優先出走権が与えられるが、1986年以降でここをステップにして天皇賞を勝ったのは18年のレイデオロだけであり、繋がりは薄い。それよりもエリザベス女王杯やジャパンC、有馬記念を目指す馬たちの叩き台としての意味合いが強い…

 勝ち馬に天皇賞・秋の優先出走権が与えられるが、1986年以降でここをステップにして天皇賞を勝ったのは18年のレイデオロだけであり、繋がりは薄い。それよりもエリザベス女王杯やジャパンC、有馬記念を目指す馬たちの叩き台としての意味合いが強い一戦。

1.夏競馬からの臨戦は苦戦傾向

 新潟開催だった14年を除く過去9回で、勝ち馬は昨年のジェラルディーナを除き中12週以上の休み明けだった。2着馬に関しても9頭中6頭は中10週以上だった。休み明けだからと言って割り引いて考える必要はない。

2.4歳馬が特に強い

 新潟開催だった14年を除く過去9回で、4歳馬は[4-4-2-10]で複勝率50.0%と圧倒的で、複勝回収率も116%ある。対して、5歳馬は[5-3-5-33]で複勝率28.9%、6歳馬は[0-2-1-24]で複勝率11.1%、7歳以上馬は[0-0-1-27]で複勝率3.6%。

3.比較的速い上がりが要求される

 路盤が改修された2015年以降に関して、オールカマー勝ち馬の上がり3ハロンタイムは33秒9〜35秒1の範囲で平均34秒4。対して、冬に同舞台で行われるAJCCは、不良馬場だった21年を除外したとしても、34秒2〜36秒1の範囲で平均35秒0。秋開催は野芝のみを使用した馬場で行われるため、比較的速い上がりが要求されやすい。

 ガイアフォースは昨年のセントライト記念を勝つなど中距離路線で頭角を現し、今年はマイラーズCで2着、安田記念で4着とマイル路線で活躍しているキタサンブラック産駒。今回は3走ぶりの中距離だが、実績からして速い時計が出る今の馬場状態は歓迎であり好走を期待できるだろう。