<大相撲九月場所>◇十一日目◇20日◇東京・両国国技館  え、こっちに来るんですか!?若手行司も大慌ての一番だった。序二段百三枚目・若狭(出羽海)と序ノ口筆頭・錦丸(旭山)の一番を裁いたのは、16歳の若手行司・式守風之助。まだあどけなさが残…

<大相撲九月場所>◇十一日目◇20日◇東京・両国国技館

 え、こっちに来るんですか!?若手行司も大慌ての一番だった。序二段百三枚目・若狭(出羽海)と序ノ口筆頭・錦丸(旭山)の一番を裁いたのは、16歳の若手行司・式守風之助。まだあどけなさが残る表情ながら、堂々とした裁きに早くもファンが増えているが、この一番では身体能力を発揮して、力士との激突を回避した。

【映像】巨体をかわした身軽な16歳の若手行司

 大きな錦丸と細身の若狭。重さと動きの対決という一番は、立ち合いから上から抱え込もうとする錦丸に対して、若狭が右四つに組んで下から攻め上げる展開に。胸が合った後も、若狭の動きが勝り、徐々に錦丸は苦しい体勢になった。

 時間が長くなるほど、体格に劣る若狭が不利になると思われたところ、タイミングよく足を飛ばしてバランスを崩すと、最後は上手投げで錦丸の巨体をゴロリ。豪快な取り口に館内のファンも沸いた。

 ここで冷や汗をかいたのが式守風之助。2人が重なり合うようになって転がってくると、必死な様子で激突を回避。ぶつかっていれば力士、行司ともどもけがをしそうなシーンだっただけに、ファンからも「避けるのうまいね」「回避能力すご」と声が飛んでいた。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)