<大相撲九月場所>◇十日目◇19日◇東京・両国国技館  前頭十五枚目・熱海富士(伊勢ヶ濱)が前頭七枚目・高安(田子ノ浦)を押し倒しで下して1敗対決を制し、9勝目を挙げて幕内優勝争いの単独トップに立った。気迫あふれる熱海富士の取組に、ファンも…

<大相撲九月場所>◇十日目◇19日◇東京・両国国技館

 前頭十五枚目・熱海富士(伊勢ヶ濱)が前頭七枚目・高安(田子ノ浦)を押し倒しで下して1敗対決を制し、9勝目を挙げて幕内優勝争いの単独トップに立った。気迫あふれる熱海富士の取組に、ファンも「すごく上手い」「ドヤ顔すごいw」と盛り上がった。

【映像】高安撃破で見せた渾身の「ドヤ顔」

 令和4年(2022年)十一月場所で若干20歳にして新入幕を果たすも負け越して十両へ陥落、令和5年(2023年)九月場所で悲願の再入幕となった現在21歳の熱海富士。今場所は九日目で早くも8勝目を挙げて勝ち越しを決めるなど好調ぶりを発揮している。そんな熱海富士が十日目に対戦したのは、こちらも1敗と調子が良い高安。元大関の実力者でもある。

 大きな声援に包まれるなか、立ち合い低い姿勢で当たった熱海富士は、高安の猛攻に耐えて前進。最後ははじき飛ばすように押し倒しを決めて1敗対決を制した。勝った熱海富士は9勝目を挙げて優勝争いの単独トップに立った。敗れた高安は2敗目を喫した。

 熱海富士の勝利を受けて、ABEMAで解説を務めた元前頭・玉飛鳥の熊ヶ谷親方は「タイミングですよね。高安が引いたところを、しっかり熱海富士が前に出ました」「熱海富士は引きませんでしたね。高安に攻められたんですけど」と分析。さらに「いやあ、熱海富士は本当に力をつけていますし、流れもすごく良いですね」と期待を寄せた。

 十日目の取組を終えて、大関・貴景勝(常盤山)が3敗、大関・霧島(陸奥)が4敗、大関・豊昇龍(立浪)が6敗と、上位陣の取りこぼしが目立つなか、1敗を死守して存在感を示している熱海富士。その活躍に、ファンからも「つええ」「吹っ飛ばしたすげー!」「優勝候補」「すごく上手い相撲」と称賛の声が相次いだほか、自信に満ちた熱海富士の表情も「ドヤ顔すごいw」「ニコニコw」と注目を集めていた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)