クロース(後ろ)とマッチアップした久保(前)。そんな日本代表MFの技巧が話題となった。(C)Getty Images 久…

クロース(後ろ)とマッチアップした久保(前)。そんな日本代表MFの技巧が話題となった。(C)Getty Images
久保建英が見せた咄嗟のワンプレーは、サンチャゴ・ベルナベウも沸いた。
現地9月17日に開催されたラ・リーガの第5節で、レアル・ソシエダは、敵地で首位レアル・マドリーと対戦。1-2で惜敗した。
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試合後にイマノル・アルグアシル監督が「私たちは良い試合をした。結果以上のものに値する内容だった」と語ったように、R・ソシエダは敵地で奮戦。そのなかで、とりわけ輝きを放ったのが、4-3-3の右ウイングで先発出場した久保だった。地元紙『Noticias De Gipuzkoa』が試合後の採点記事においてチームトップの「8」を与えた22歳の若武者は、古巣対戦で出色のパフォーマンスを見せたのだ。
開始5分に右サイドからの正確なラストパスでアンデル・バレネチェアの先制点をお膳立てした久保は、11分にはシュートコースにいたミケル・オジャルサバルのオフサイドで幻となったが、ゴールネットを揺らす場面もあった。
再三にわたって決定機に絡んだ。そんな日本人が目の肥えたマドリディスタたちをも沸かせたのが、48分のプレーだ。マドリーのMFトニ・クロースがボール奪取を試みた刹那、久保はボールを軽く蹴り出し、相手の股下を通したのだ。
これに苛立った様子を見せた33歳の元ドイツ代表MFは瞬間的に肘を突き出し、久保をブロック。プレーを止めさせ、突破を防いだ。
このラ・リーガ屈指の名手を手玉に取った久保のプレーは、海外メディアでも大きくクローズアップされた。R・ソシエダの地元紙『Noticias De Gipuzkoa』は「素晴らしい。リーグ最高の選手だ。マドリーは後半に入ってからも彼をファウルでしか止められなかった」と称賛した。
欧州のサッカー情報を日夜発信しているグアテマラの日刊紙『Prensa Libre』は、クロースを翻弄した久保の妙技を「類まれな技術と創造性でファンを驚かせた」と絶賛。さらに「クボの見事なボールタッチは経験豊富なクロースをも困惑させた」と、ディレイチャージで止めるしかなかったベテランMFの様を描写した。
また、ペルーの日刊紙『La Republica』も「あまりにも大胆なクボのプレーに、クロースは肘で“刺す”しかなかった」と強調。そして、苛立った表情を見せたドイツ人MFについて「日本人の“イタズラ”に熟練のマドリー戦士もフラストレーションを隠さずにはいられなかった」と振り返っている。
R・ソシエダで絶対的な存在感を放ち続けている久保。その一挙手一投足に多くの人々が酔いしれている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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