今週の日曜日は、阪神競馬場でローズステークス(GII)が行われます。  過去10年のローズSでは三連単10万超えの決着が7回もあり、一筋縄ではいかない傾向となっています。この間、6番人気以下の穴馬は2勝2着7回3着6回の成績となっていま…

 今週の日曜日は、阪神競馬場でローズステークス(GII)が行われます。

 過去10年のローズSでは三連単10万超えの決着が7回もあり、一筋縄ではいかない傾向となっています。この間、6番人気以下の穴馬は2勝2着7回3着6回の成績となっています。複勝率は13.4%と低くなっていますが、複勝回収率は122%と優秀な数値をマークしています。

 過去10年のローズSにおいて、6番人気以下で3着以内に好走した15頭の内、13頭が条件戦からの参戦でした。前走で条件戦に出走していた馬は、オープン以上のレースから参戦してきた馬と比較すると過小評価されやすいのかもしれません。よって、ローズSで的中を掴み取るためには、各馬の能力比較を的確に行う事が求められるのではないでしょうか。

 今年のローズSには17頭が出走を予定しています。上位人気が予想されるのは前走の1勝クラスを3馬身半差で快勝したブレイディヴェーグやフローラS(GII)2着馬ソーダズリング、同3着馬のブライトジュエリー、1勝クラスと2勝クラスを連勝し挑むコンクシェル、オークス(GI)で4着と好走したラヴェルなどがいます。

 そのほかにもこれまでに4戦2勝2着2回と連対を外していないココナッツブラウンや前走2勝クラスで年上の牡馬相手に2着と好走したマラキナイア、前走1勝クラスを快勝したマスクトディーヴァなども出走予定となっています。

 はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆重賞初出走も能力は十分通用

 今週のローズSでAIが本命に抜擢したのは、人気薄が予想されるリサリサでした。

 週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しリサリサに高評価が与えられました。

 リサリサは初勝利が今年2月の未勝利戦と遅く、春のクラシックに出走する事は叶いませんでした。しかし、今年5月に1勝クラスで勝ち星を挙げると続く2勝クラスでも勝利し連勝を飾ります。前走の新潟日報賞(3勝クラス)では直線で少しゴチャつく場面がありながらも、渋太く伸びて3着と善戦しています。今回、重賞に初出走となりますが、過去には重賞勝ち馬のタマモブラックタイと僅差の競馬をしていますので、能力が全く通用しないという事はないはずです。

 また、過去の傾向でもご紹介したように前走で条件戦に出走していた馬が優秀な複勝回収率をマークしている事もリサリサの好走を後押しする材料となります。人気薄という立場での出走ですが、過去の傾向や本馬の能力を考えれば狙って損はない1頭と言えるのではないでしょうか。