■ソールオリエンス
【中間調整】デビュー2戦目の京成杯では最終4角で外に膨れる若さを見せながら完勝。続くクラシック1冠目の皐月賞では1枠1番スタートという枠順でもあり変に揉まれるよりは、と鞍上・横山武騎手が後方に下げての競馬を選択する。4角通過が17番手、さらにこのレースでも膨れるロスがあったものの、直線ではまさに1頭だけ次元の違う末脚を繰り出し、無傷3連勝で皐月賞馬の座を掴んでみせた。続く日本ダービーも確勝と思われたが、スローの流れのなか好位で立ち回ったタスティエーラの粘りに、わずかに届かず悔しい2着まで。あと少しレースが流れていれば、無敗2冠の可能性は十分にあったはずだ。
◆【セントライト記念2023予想/追い切り診断】打倒・ソールオリエンスの一角は辛口「B」 「走り方や気性面からは……」
その後、秋はセントライト記念をステップにラスト1冠・菊花賞を目指すことが早めに決定。放牧を挟み、8月22日に美浦へ戻っている。24日にウッドでさっそく併せ馬をこなし、ラスト1F11秒6(馬なり)をマーク。初時計とは思えない動きを披露した。31日には3頭併せでウッド5F66秒4(馬なり)と調整序盤段階とは思えないほどの速い数字を計時。さすがにオーバーワークだったようでその週の日曜追いはパスしたが、9月7日の1週前追いで横山武騎手を背にウッド5F65秒5-1F11秒3(強め)と圧巻の動きを見せ、状態面はしっかり回復したようだ。続く日曜にはウッド14-14をこなせており、あらためて体調面に不安なしをアピール。
【最終追い切り】レース当週も横山武騎手を背にウッドで併せ馬。意識的に外を回し、リラックスして走らせることを意識したような内容だった。目標とした準オープン馬にすんなり取り付くと、手応え優勢で併走に持ち込む。ラストで満を持して仕掛けられると、鋭く反応して楽々2馬身ほどの先着を果たした。
【見解】2週前追い後の日曜追いをパスする経緯はあったものの、その後の攻めを見る限り影響はまったく感じられない。1週前で見せた気迫と力強さ、最終追いでのリラックスぶりと精神面でメリハリがあるのは好感。休養でボリュームアップした体を持て余すような面もなく、持てる能力をフルに発揮できそう。前哨戦を堂々と勝ち切ってラスト1冠獲りへ。
総合評価「S」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター 競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。




















