早大の関東大学対抗戦(対抗戦)開幕から1週間、関東大学ジュニア選手権が幕をあける。帝京大、明大、東海大、慶大とともにカ…

 早大の関東大学対抗戦(対抗戦)開幕から1週間、関東大学ジュニア選手権が幕をあける。帝京大、明大、東海大、慶大とともにカテゴリー1に所属する早大。出場する選手たちは『赤黒』を目指して奮闘するとともに、その先の『荒ぶる』奪還に向けてチームに勢いをつける結果を残せるか、見逃せない大会だ。

 注目は春のオープン戦において早大Bが唯一敗戦を喫した帝京大Bとの対戦だ。夏合宿での再戦でも21―83と大差をつけられ敗戦している。どちらの試合も前半は一貫して拮抗した展開を見せていたものの、後半に入りハンドリングミスなどで得点のチャンスを逃し、相手に主導権を握られ立て続けに失点してしまうシーンが目立った。試合の流れをつかむための得点力と、同じミスを繰り返さないための修正力が課題として挙げられる。これらを克服し、万全の状態で開幕を迎えたいところだ。


体を張ったプレーでチームを牽引するCTB岡本大輝(スポ4=東京・本郷)

 そんな早大Bは、昨季同様、初戦で明大Bと対戦する。今季に入り明大Bと対戦するのは今回の試合が初めてとなる。一年前の対戦では後半に連続得点で逆転し、そのまま粘り強い戦いぶりを見せ見事勝利を挙げた。この逆転劇を見せた選手達が、今回の試合でもメンバーに多く名を連ねている。FL田中勇成(教2=東京・早実)は去年のジュニア選手権での活躍を経て、今シーズンは関東大学春季大会(春季大会)で赤黒デビューを果たしている。持ち前の鋭いタックルと、高いワークレートでチームに勢いをつける活躍ができるだろうか。また、大学競技生活最後の対抗戦を迎える4年生たちが赤黒を目指し、奮闘する姿にも目が離せない。選手全員が夏までのトレーニングの成果を遺憾なく発揮し、大会初戦を勝利で飾れるか注目だ。


ラインブレイクを試みるFL田中

 早大は春季大会において明大に悔しい敗戦を喫している。対抗戦でのリベンジに向けて明大Bとの試合を制し、いい流れを作ることができるか。また4年生にとっては、ラストシーズンの開幕となる。最後に『赤黒』を着てグラウンドに立つという強い思いを、白熱のプレーでアピールしていきたい。『荒ぶる』に向けてチーム一丸となって戦うシーズンがいよいよ始まる。

(記事 西川龍佑、写真 権藤彩乃)

早大メンバー
背番号名前学部学年出身校
後藤 良太文4埼玉・早大本庄
安恒 直人スポ3福岡
下村 勇貴文3東京・早実
鈴木 風詩社3国学院栃木
若松 泰佑文構3東京・早実
中島 潤一郎教2神奈川・桐蔭学園
田中 勇成教2東京・早実
粟飯原 謙スポ2神奈川・桐蔭学園
細矢 聖樹スポ3国学院栃木
10吉岡 麟太朗スポ3東京・本郷
11磯崎 錬太郎商4徳島・城東
12 岡本 大輝スポ4東京・本郷
13金子 礼人法2福岡・西南学院
14鈴木 陽結政経4東京・早大学院
15久富 連太郎政経4島根・石見智翠館
リザーブ
16真田 稜大教2東京・早実
17門脇 浩志スポ3神奈川・桐蔭学園
18新井 瑛大教1大阪桐蔭
19萩原 武大スポ2茨城・茗渓学園
20西浦 剛臣社3 ニュージーランド・ハミルトン・ボーイズ・ハイスクール
21井上 泰志スポ3福岡・東筑
22京山 秀勇人4福岡・東筑
23三浦 哲文構3東京・早実
※監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)
 
関東大学ジュニア選手権カテゴリー1星取表
 帝京大早大明大東海大慶大
帝京大10/7 13:00早大G10/22 13:00明大G9/24 13:00帝京大G9/16 13:00帝京大G
早大10/7 13:00早大G9/17 13:00明大G10/22 13:00早大G10/15 13:00慶大G
明大10/22 13:00明大G9/17 13:00明大G10/14 13:00東海大G10/29 13:00慶大G
東海大9/24 13:00帝京大G10/22 13:00早大G10/14 13:00東海大G10/8 13:00東海大G
慶大9/16 13:00帝京大G10/15 13:00慶大G10/29 13:00慶大G10/8 13:00東海大G 

※早大Gは早大上井草グラウンド、帝京大Gは帝京大百草園グラウンド、東海大Gは東海大湘南グラウンド、明大Gは明大八幡山グラウンド、慶大Gは慶大日吉グラウンド