【MLB】マリナーズ 3-2 エンゼルス(9月13日・日本時間14日/シアトル)  鋭く曲がるスライダーと速球を武器にエンゼルス打線を1イニング3三振と翻弄。大谷翔平投手が10試合連続でスタメン落ちとなった試合で終盤、マリナーズのリリーバー…

【MLB】マリナーズ 3-2 エンゼルス(9月13日・日本時間14日/シアトル)

 鋭く曲がるスライダーと速球を武器にエンゼルス打線を1イニング3三振と翻弄。大谷翔平投手が10試合連続でスタメン落ちとなった試合で終盤、マリナーズのリリーバーが、元メジャーリーガーの藪田安彦氏も「キャッチャー方向から見ると相当曲がっている」と驚く魔球でエンゼルス打線を抑えた。

【映像】鋭く曲がるスライダーに思わず空振りする瞬間

 試合はエンゼルスが1点を追う接戦で8回裏を迎えた。マリナーズは2年目で25歳のマット・ブラッシュ投手をマウンドに送る。先頭のネトをカウント1-2からキレの良いスライダーで三振を奪い1アウト。ドルーリーに四球を与えて無死一塁としたが、直近7試合で打率.304、本塁打4本と好調の4番オホッピーに対しては100マイル(約161キロ)のフォーシームで三振を奪い2アウトとした。「ゲーム前の時点でスライダーの空振り率が48%もある」というデータに触れつつ、解説を務めた藪田氏は「もちろんスライダーには良いキレもあるが、右打者に対してはこのインサイドのツーシーム系のボール。このボールがさらにスライダーを助けている」と言及。

 続くエスコバーの打席でスライダーを投じた際には「今、後ろから映像が出たが、やっぱりキャッチャー方向から見ると相当曲がっている」と解説する場面もあり、3球目に投じた外から曲がるスライダーは審判の手が思わず上がりかけるほどだった。実際にこの投球では15インチ(約38センチ)の曲がり幅を計測。鋭い変化はデータにも表れていた。

 最後は100マイルの速球でサイスを三振に仕留め、今日の試合で今季100奪三振を達成。終わってみればブラッシュは3アウト全てを三振で奪う投球で打線を抑え、エンゼルスに逆転を許さない好リリーフで、ワイルドカード争いを繰り広げるマリナーズを勝利に導いた。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)