女子テニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス(日本/大阪・ITC靱テニスセンター、ハード、WTA250)は12日にシングルス1回戦が行われ、ワイルドカードで出場した世界ランク329位の土居美咲は同142位のA・ハ…

女子テニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス(日本/大阪・ITC靱テニスセンター、ハード、WTA250)は12日にシングルス1回戦が行われ、ワイルドカードで出場した世界ランク329位の土居美咲は同142位のA・ハルトノ(オランダ)に2-6, 6-3, 3-6のフルセットで敗れ初戦敗退となった。
32歳で元世界ランク30位の土居は、先月19日に今大会と今月行われる東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント 2023(日本/東京、ハード、WTA500)を最後に現役を引退することを表明。昨年から悩まされている腰の怪我と戦いながら試合に臨んだ。
1回戦の第1セット、土居は第5ゲームと第7ゲームでブレークを許し先行される。
それでも第2セット、土居は第2ゲームでこの試合初のブレークを果たす。第3ゲームからハルトノに3ゲーム連取を許し一時逆転されるも、土居は第6ゲームから4ゲームを連取し1セットオールに追いつく。
ファイナルセット、土居は第6ゲームでハルトのにブレークを許す。最後は第8ゲームと第9ゲームで計6度のマッチポイントをしのぐ粘りを見せたものの7度目のマッチポイントをものにされ、2時間20分で力尽きた。
土居は試合後の会見で大会を振り返った。
「今日はフォアが調子が良くなくて、自分の得意なところが出せませんでした。そこから振り切って自分から向かっていこうという形で対策をしつつ、腰もつらくなりつつ試合をして、チャンスがあっただけに悔しいなというところが一番です」
「大阪入って会場に入ると選手とかもいますし、緊張してきました。試合から3ヵ月くらい遠ざかっていたというのもありますし、引退というのもあるので緊張してきて、試合当日どうなるんだろうと思っていたんですが、当日になったらなったで試合に向かっていく感じを思い出し、これこれみたいなところもありつつだったので、いい緊張は持ちながら試合に挑んでいた感じです」
「(今までの大会と緊張感の種類は)ちょっと違ったかもしれないですね。自分の中で特別な大会だったのもありますし。表現は難しいんですが、自分はあと2大会と思ってこの大会に挑んでいて、他の選手は未来があるというか、目標がある中でトレーニングだったり試合への準備だったり練習に取り組んでいる姿を見て、意識の向き方が若干違うなというところもあったり、いろんな感情を感じるものはあって、緊張感はここの会場に入ってからは結構自分の中ではありました」
土居は今後、23日に開幕する東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント 2023の予選にワイルドカードで出場する。