日本代表は初戦で勝点5を獲得。幸先の良いスタートを切った(C)Getty Images 現地9月10日、ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会はプールDの第1戦が行われ、世界ランク14位の日本は、同22位のチリを相手に42-12で快勝。…

日本代表は初戦で勝点5を獲得。幸先の良いスタートを切った(C)Getty Images

 現地9月10日、ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会はプールDの第1戦が行われ、世界ランク14位の日本は、同22位のチリを相手に42-12で快勝。幸先よく快勝スタートを切った。

 10大会連続10回目の出場となった“ブレイブ・ブロッサム”(ラグビー日本代表の愛称)は、アマト・ファカタバの2トライなどで前半のうちにリードを広げると、後半は“闘将”リーチ・マイケルのトライも炸裂。合計6トライを決め、1試合で得られる最大の勝点5を獲得してこれ以上にない出だしとなった。

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 もっとも、相手はW杯初出場のチリだ。ゆえに中盤に中だるみをし、やや苦戦を強いられたパフォーマンスには辛口な評価も飛んだ。英紙『The Gurdian』は「日本にとっては楽な試合だったかもしれない。だが、このスコアは全容をしっかり伝えてはいない」と指摘し、マッチサマリー内で次のように伝えている。

「日本が図抜けて素晴らしかったというわけではなく、チリはW杯デビューでこれよりももっと報われて良かった。大差がついた終盤にいくらか活力を失ったが、ワンダフルで、興味深い試合だった」

 チリの健闘ぶりを強調した同紙は「イングランドが心配をするところではない」とも綴っており、今月17日に母国代表と対戦する日本への厳しい見解が強調された。

 また、仏紙『L’Equipe』も「日本は勇敢なチリを苦戦の末に破った」とやはり南米の精鋭たちを称賛する内容のレポートを掲載。大差をつけた日本のパフォーマンスには「最終的にスピードとパワーが上回った日本は6つのトライを決めたが、チリはうだるような暑さとW杯初参戦の緊張による疲労で瀕死の状態だった」と辛辣な意見を記した。

「ブレイブ・ブロッサムは勝利こそあげたが、それは納得のいくものではなかった。ラグビーを熟知するトゥールーズの観衆から賞賛を浴びたのはチリ代表だった」

 快勝しても日本に厳しい評価を下さるのは、史上初のベスト4進出の期待が懸かるからこそ。現地9月17日のイングランド戦では、より洗練されたパフォーマンスが求められそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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