ドラ1ルーキーの森下は豪快な一発が持ち味だ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext 阪神は9月8日の広島戦…

ドラ1ルーキーの森下は豪快な一発が持ち味だ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神は9月8日の広島戦(甲子園)に4-1と勝利し、9月は負けなしの6連勝を達成。優勝マジックを「10」まで減らした。

 目前に迫った「アレ」を前にチームを勢いづけたのはスーパールーキーの働きにあった。

【動画】まさに一閃!森下は初回に床田の変化球を捉えて、先制の10号ソロを放った

 「3番・右翼」で先発出場した森下翔太は初回二死無走者で迎えた第1打席、カウント1-1から相手左腕、床田寛樹のカーブをマン振りすると打球はぐんぐんと伸びて、左翼スタンドに飛び込んだ。これが節目の10号ソロ。球団新人の右打者では1980年の岡田彰布氏(現監督)以来、6人目の快挙となった。

 これで9月に入ってから4本とホームラン量産態勢に入っているが、負けじと存在感を示したのは先輩の佐藤輝明だった。2回の第1打席、同じく床田の直球を捉えるとバックスクリーン右に飛び込む3試合ぶりの18号ソロをマーク。

初回の森下のソロに続き、佐藤輝の一発と左右の強打者のアベックアーチに本拠地も大歓声に包まれた。佐藤輝はこれで甲子園では今季10発目を記録した。左打者にとって難敵といわれる浜風(甲子園で右翼から左翼方向へ吹く風)対応にも着々と成長を示している。

 18年ぶりの快挙達成を猛虎ファンも待ち望んでいるが、何よりも嬉しいのはその後の常勝軍団への道筋がしっかり見えてきたことにもある。

 この日はドラフト1位ルーキーの森下が躍動、プロ3年目の佐藤輝も過去2年はシーズン終盤に調子を崩すことも目立ったが今季はファーム落ちなども経験しながら、勝負の9月にしっかり調子を上げてきた。

 快進撃の原動力ともされた「1番・近本光司」「2番・中野拓夢」の1、2番コンビも今シーズンで29歳、27歳とまだまだ若く、これからが選手としては脂の乗る時期でもある。これからも長い活躍を期待できそうだ。

 さらに4番の大山悠輔はどんな当たりでも一塁へ全力疾走を怠らない、プレーに向き合う姿勢も称賛されている。こういった4番がいるチームは強いとされる。

 今季快進撃を続けているチームではほかにも安定した先発陣、鉄壁のリリーフ陣、恐怖の下位打線など、数々のポイントがあげられる。

 何よりチームをまとめ上げた岡田監督の手腕も高く評価されている。歓喜の瞬間は目前、その先も楽しみな展開が待っていそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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