現地で調整を続ける日本代表。再びドイツ撃破なるか(C)Getty Images ドイツのヴォルフスブルクで現地時間9月9…

現地で調整を続ける日本代表。再びドイツ撃破なるか(C)Getty Images

 ドイツのヴォルフスブルクで現地時間9月9日(日本時間10日)、ドイツ代表対日本代表の国際親善試合が行われる。日本にとっては、これが今年に入り初の海外でのゲームとなり、昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)でも勝利している相手に対し敵地での連勝を目指す。また、ドイツ戦の3日後にはトルコ代表とのゲームも組まれており、久々の欧州勢との連戦でチーム力強化を図る。

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 かたや、ホームで迎え撃つドイツはこの試合で勝利のみが求められている。今回の試合は、カタールW杯でのグループステージ初戦で、まさかの逆転負けを喫した日本へのリベンジを果たすために、マッチメイクされたと言っても過言ではないだろう。カタールでは日本に敗れたことでチームの歯車が狂い、2大会連続で決勝トーナメント進出を逃すこととなった。

 W杯から引き続きハンジ・フリック監督が指揮を執っているドイツは、来年開催のEURO(欧州選手権)2024のホスト国でもある。しかし、W杯での屈辱を払拭しない限り代表チームの再建は成されないという見方もドイツ国内で伝えられている。

 ドイツの日刊紙『FrankfurterRundschau』は現地時間9月7日(同8日)に、日本との再戦を展望する特集記事を配信、その中で「ドイツ代表は土曜日の夜、ワールドカップのリベンジをかけてヴォルフスブルクで日本代表と対戦する。代表監督のハンジ・フリックにとっては重要な試合となる」と報じた。

 また、6月にはポーランド代表、コロンビア代表にも親善試合で敗れていることで現在の自国代表を「どん底」とも評しており、今回の対戦について「ドイツ代表にとって、これ以上ふさわしい相手はいないだろう」と綴っている。

 一方で、ベットサイト『Wettfreunde.net』では悲観的な見解も。同メディアでは「サッカーファンが代表監督への信頼を取り戻すには、“サムライブルー“へのリベンジを成功させなければならないが、次の欧州選手権開催地が日本を上回る可能性はほんのわずかだ」とドイツの不利を予想。

 加えて「アジア勢はあれから成長を続けているのだが、ハンジ・フリックの場合は、もはや選手たちに手が届かなくなっている。あるいは選手たちをやる気にさせる術を知らないのだと思う」として、指揮官の手腕へ辛らつな言葉を並べている。

 代表チームの現状に対し、ドイツ国内からのシビアな反応が相次ぐ中で迎える日本とのリベンジマッチ。W杯や欧州選手権でも頂点に登り詰めた実績を持つサッカー大国にとって、逆風の中で、宿敵からの勝利が義務付けられる一戦となる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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