守備の名手と言われる所以を見せつけた坂本。打撃でも貢献し、チームを勝利に導いた(C)KentaHARADA/CoCoKA…

守備の名手と言われる所以を見せつけた坂本。打撃でも貢献し、チームを勝利に導いた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は9月7日のヤクルト戦に勝利してカード勝ち越しを決めた。この試合でひと際輝いていたのは、17年目にしてプロ入り初のサードでスタメン出場した坂本勇人だ。

【動画】プロ初の三塁スタメンでこのプレー!坂本が4回二死二塁からサンタナの強烈な当たりをさばいてアウトにしたシーン

 慣れないポジションのため戸惑いもありそうではあるが、そこはショートでゴールデングラブを5回受賞した経験を持つ守備職人である。4回2アウト二塁のピンチで、ドミンゴ・サンタナの三塁線への鋭い打球にスライディングキャッチを見せてピンチを救う。5回には1アウト一塁の場面で、松本直樹のサードゴロを難なくさばき、ゲッツーを成立させた。守備でも軽快な動きを見せた坂本は打席でも躍動。9回の第4打席でダメ押しとなる2ランを放ち、攻守にわたってチームを牽引した。

 “坂本をサードで起用する”という選択肢が加わり、巨人としてはオーダーのバリエーションが格段に増えている。CS進出への起爆剤になりそうだが、坂本の守備は野球解説者にはどのように映ったのか。現役時代に大洋(現DeNA)で活躍した高木豊氏は自身のYouTubeチャンネルにて、坂本の守備についてコメントした。

 高木氏は「カッコイイな、坂本のサードは」とショートで見る姿とはまた違った良さを感じたという。「坂本が三塁線の当たり、痛烈な。パーンと逆シングルで取って、ふっと投げてワンバウンドで」と4回の守備に触れ、「ここら辺の身のこなしってセンスなんだろうな」と絶賛。守備面での不安は一切感じなかったようだ。

 坂本をサードでスタメン出場させたということは、原辰徳監督としてはシーズン終了までショートを門脇誠で固定する意向なのかもしれない。門脇は打率が上向いており、4~6月は1割台だったものの、7月(.283)、8月(.339)、9月(.333)と好調を維持している。守備力に定評のあったルーキーが、ここに来てバッティングでも魅せる試合が増えた。

 守備の負担が大きいショートからサードに移ったことで、坂本の打撃力がより安定する可能性もある。さらには、好調の門脇を固定するとなると、巨人らしい破壊力のある攻撃を何度も見られるかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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