現在行われているテニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は6日にメンタルヘルスについてのトークイベントを開催。女子テニスで元世界ランク1位の大坂なおみが出席し「アスリートは感情などを表に出すとき実際には弱い」…

現在行われているテニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は6日にメンタルヘルスについてのトークイベントを開催。女子テニスで元世界ランク1位の大坂なおみが出席し「アスリートは感情などを表に出すとき実際には弱い」と明かした。
>>【動画】大坂なおみ ドレス姿で2度の優勝誇る全米OP会場へ<<
現在世界ランク603位の大坂は昨年9月の東レ パン パシフィック オープンテニス(日本/東京、ハード、WTA500)2回戦を腹痛のため棄権。そのままツアーを離脱すると今年1月に妊娠を公表。そして7月14日には自身のインスタグラムで、生まれた赤ちゃんの写真や出産時の様子を公開した。
最近では先月22日にSNSでテニスをプレーしている動画を投稿。現在、プロバスケットボールの世界で活躍する八村塁と対戦する様子を見せた。
そして今回、大坂はドレス姿で全米オープンの会場に姿を現しており、メンタルヘルスとスポーツに関するパネルディスカッションに参加。元競泳選手のマイケル・フェルプスと共に議論を交わした。
大坂は過去を振り返り「正直なところ、私は少し利己的だった。他のみんなのことはあまり考えていなかった。ただ、自分がどう感じているか、どう表現したいかを考えていただけだった。その時、ただ一歩引く必要があると感じた」とコメント。
「私は頭の中で、アスリートは粘り強く努力するべきだと思っていたけど、感情などを表に出すとき実際には弱い。それは非常に大きな内部闘争のようなものだった」
また、妊娠中の出来事にも触れ「妊娠中は孤独を感じた。普段できていたことがたくさんできなかった気がしたからね。本当に多くのことを学んだ。私はいつも自立した女性になる、誰にも助けを求めない、と思っていた。何かあっても、それを受け入れるようと。でも、助けを求める必要がある状況となった」と語った。
「私の周りには本当にいい人たちがいて、彼らは助けてくれようとしてくれたけど、私はそれを求めたことがなかった。プライドなのか何なのか分からないけど、助けを求めないことで、自分が自立しているように感じていたんだと思う。でも、妊娠して周りの人たちに助けられた」
最後に大坂はテニス界がメンタルヘルスの面で大きく進歩していると明かした。
「私はテニス界がメンタルヘルスの面で大きく成長するのを目の当たりにし、とてもうれしく思っている。私としては、この問題をタブー視しないでほしい。メンタルヘルスの問題には、いまだに大きな偏見があるように感じる。I・シフィオンテク(ポーランド)は精神科医と一緒にツアーを周っているわ。彼女は来週、世界2位になるけど、長い間NO.1だった。なので、それが彼女を助けているのは明らかだと思う」
なお、同日に大坂は2024年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で復帰することを明言した。
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