第26回ITTF-アジア卓球選手権大会(9月3~10日/韓国・平昌) 5日、女子団体準決勝で日本(世界ランク2位)が中国(同1位)にマッチカウント0-3で敗れた。前回不参加の中国が予選から勝ち上がったため、このラウンドで実現した事実上の決勝…

第26回ITTF-アジア卓球選手権大会(9月3~10日/韓国・平昌) 5日、女子団体準決勝で日本(世界ランク2位)が中国(同1位)にマッチカウント0-3で敗れた。

前回不参加の中国が予選から勝ち上がったため、このラウンドで実現した事実上の決勝戦。昨日1ゲームも取れずに中国に敗れた男子の借りを返せるか。

第1試合は全日本3冠の早田ひな(日本生命/世界ランク7位)が世界女王の孫穎莎(同1位)と対戦。バックを攻められる早田はなかなか得意のフォアを振れず、第1ゲームを6-11で失う。

早田も第2ゲームは終盤に追い詰め8-10まで肉薄するが、次の一本で両サイドを突かれて8-11で落とす。3ゲーム目は強打攻勢で早田が6-4までリードするも、孫に6連続失点で6-10に。早田も10-10に追いつくが、再び12-14と突き放されて敗れた。

第2試合は平野美宇(木下グループ/同14位)と東京五輪2冠の陳夢(同2位)との一戦。平野は縦回転系サーブから優位を作り、打ち合いでも上回って11-7と先制する。

だが陳夢は一歩下がって平野の攻撃を防ぐ。ロングサーブでも押された平野は2ゲーム目を3-11で失い、その後もミドル攻めで失点。平野は横回転系サーブから打開を図るが次も7-11で落とし、4ゲーム目もラリー戦をことごとく取られて、5-11で敗戦した。

第3試合は伊藤美誠(スターツ/同8位)と陳幸同(同4位)の対戦。過去1勝5敗の難敵は伊藤のバック側を攻め続け、バック対バックでも優位に立たれて6-11で先制される。

第2ゲームはリスクを背負って強くレシーブする伊藤。だがミスも出て、さらに空いたフォア側を突かれて4-11で落とす。3ゲーム目も何とかチャンスを作って打ったスマッシュをカウンターされるなど、反撃及ばず3-11で奪われて敗れた。

これで男女とも中国の壁に阻まれて敗北。奪ったゲームは平野の1ゲームのみにとどまった。

<アジア選手権 女子団体準決勝>

日本 0-3 中国
※5試合制(3戦先勝)

<第1試合>
早田ひな 0-3 孫穎莎
6-11/8-11/12-14

<第2試合>
平野美宇 1-3 陳夢
11-7/3-11/7-11/5-11

<第3試合>
伊藤美誠 0-3 陳幸同
6-11/4-11/3-11

<第4試合>
早田ひな - 陳夢

<第5試合>
平野美宇 - 孫穎莎

●日本代表選手のエントリー種目
男子団体:張本智和、戸上、篠塚、吉山、田中
女子団体:早田、平野、伊藤、木原、佐藤
男子シングルス:張本、戸上、篠塚、吉山、田中
女子シングルス:早田、平野、伊藤、木原、佐藤
男子ダブルス:田中/篠塚(戸上/篠塚から変更)、吉山/松島
女子ダブルス:平野/張本美和、木原/長﨑
混合ダブルス:張本智和/早田

●中国代表選手のエントリー種目
男子団体:樊振東、王楚欽、馬龍、梁靖崑、林高遠
女子団体:孫穎莎、陳夢、陳幸同、王芸迪、王曼昱、銭天一
男子シングルス:王楚欽、樊振東、馬龍、林高遠、梁靖崑
女子シングルス:孫穎莎、陳夢、王芸迪、王曼昱、陳幸同
男子ダブルス:樊振東/林高遠、馬龍/王楚欽
女子ダブルス:孫穎莎/王芸迪、陳夢/王曼昱
混合ダブルス:梁靖崑/銭天一、林高遠/王芸迪