9月2日、J1リーグ第26節が行われ、三協フロンテア柏スタジアムでの一戦は、柏レイソルが2−0で横浜F・マリノスに勝利…
9月2日、J1リーグ第26節が行われ、三協フロンテア柏スタジアムでの一戦は、柏レイソルが2−0で横浜F・マリノスに勝利した。首位撃破の先制ゴールを決めたのが、MF山田雄士だった。
前節までリーグ戦3試合連続ドローの柏は、試合前の時点で18チーム中17位。J2自動降格となる18位の湘南ベルマーレに勝点差3に迫られた中で、首位チームを本拠地に迎えた。前半は0−0。柏は、立ち上がりからボールを支配されながらも固い守備で大きなチャンスを作らせず、ボールを奪ってからの素早い攻撃を仕掛けていた。
迎えた後半7分だった。自陣からの三丸拡のロングパスに抜け出したマテウス・サヴィオが、左サイドからドリブル開始。DFと対峙しながらペナルティエリア内に侵入すると、後方中央にサポートに来た高嶺朋樹へパス。そこからさらに右サイドの山田雄士にボールが渡った。右足トラップで前を向いた背番号36は、そこからカットインするや否や、すぐに左足を振り抜き、グラウンダーのシュートをゴール左隅に流し込んだ。
山田は8月下旬にレンタル移籍先のJ2栃木SCから復帰したばかりで、この日が今季リーグ戦初スタメン。そして記念すべきJ1初ゴール。得点後は満面の笑みを浮かべながら両手を広げ、チームメイトからの祝福を受けた。
■下部組織出身の23歳
J1残留争いの中でチームに貴重な勝点3を届ける先制弾となった山田のゴールに対して、DAZN日本語公式ツイッターには以下のようなコメントが寄せられた。
「笑顔たまらん」
「山田くん笑顔ほんとすてき」
「誇らしいぞ、山田くん!」
「おおお、受け方もシュートも完璧!!」
「やまぴーはこれぐらいできるよ知ってる 動きも笑顔も最高だろ」
現在23歳の山田は、U−15時代から柏レイソルの下部組織で育ち、2019年にトップチームに昇格。以降の4シーズンでJ1通算11試合に出場したが無得点だった。だが今季、育成型期限付き移籍で加わったJ2栃木SCでレギュラーとしてリーグ戦25試合に出場して2ゴール4アシストの活躍を披露。大きく成長した姿を見せていた。
当初はシーズン終了までの契約を打ち切って呼び戻された男が、“笑顔の救世主”として次節以降もチームの勝利に貢献することができるか。サポーターの期待を高める見事なJ1初ゴールだった。