8月29日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」1次ラウンド最終戦が沖縄アリーナで行われ、日本代表(FIBAラ…

 8月29日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」1次ラウンド最終戦が沖縄アリーナで行われ、日本代表(FIBAランキング36位)は89-109でオーストラリア代表(同3位)に敗戦。史上初の2次ラウンド進出を逃し、17-32位決定ラウンドにまわることになった。

 3試合連続でベンチスタートだった吉井裕鷹(アルバルク東京)は、18分32秒の出場で2リバウンド2アシスト1スティールをマーク。2本放ったシュートはいずれも落として無得点に終わり、試合後には「ディフェンスではチームを助けられる部分があったと思うんですけど、やっぱりオフェンスでなかなか助けられる部分が少なかった」と自身のプレーについて振り返った。

 チームとしては前半に主導権を握られ、ペイントエリアだけで68失点と圧倒された。世界トップクラスのチームと対峙した吉井は「カッティングされたところは、ジョシュ・ギディーがかなり3ポイント上手いので、オーバーめにヘルプして、後ろの選手が取って、ということをやろうとしたんですけど、上手くコミュニケーションを取れずなかなか難しい場面が多かった」とコメント。2試合連続の金星を視野に、チームとして狙いを持って試合に臨んでいたが、自分たちが遂行しきれなかった部分、そして綻びを見逃してくれない世界トップレベルの高さを痛感した一戦にもなった。

 過去3試合いずれも20分前後のプレータイムを得ている吉井は、「順を追っていくごとに相手が強いチームになっているわけではないので、なかなかタフな場面が違ったりするので難しいところもありますけど、各試合良い時間帯もありますし、悪い時間をちょっとでも短くしていければいいのかなと思います」と、1勝2敗だった1次ラウンドを総括しつつ、31日から始まる順位決定ラウンドへ前向きな姿勢を示した。

 今大会アジア最上位に与えられるパリオリンピック出場権獲得を目指す日本にとっては、グループF下位2チームと対戦する17-32位決定ラウンドの残り2試合も負けられない戦いが続く。吉井は「あと2勝すればパリオリンピックがほぼ確定する。何が何でももぎ取っていきたいと思います」と力を込めた。

【試合ハイライト】日本代表、オーストラリアの高い壁に阻まれる…それでも示した成長の証