フィンランド戦で奮闘した河村。今夜のオーストラリア戦での活躍にも期待が高まる(C)Getty Images  熱戦が続く「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で8月27日、日本代表はフィンランド代表から劇的…

 

フィンランド戦で奮闘した河村。今夜のオーストラリア戦での活躍にも期待が高まる(C)Getty Images

 

 熱戦が続く「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で8月27日、日本代表はフィンランド代表から劇的な勝利を収めた。W杯史上、日本が初めて欧州勢を下すという快挙を成し遂げたことで、29日のオーストラリア戦への期待も膨らんでいる。

【動画】まるで魔法だ! フィンランド守備陣を翻弄した河村勇輝の絶妙アシスト

 

 終盤までリードされながらも追いつき、逆転での勝利というスリリングな展開だったこの試合、22歳の河村勇輝のパフォーマンスが光った。第4クオーターで4本のスリーポイントシュートを決めるなど、15得点を挙げ、土壇場で勝利を呼び込む原動力となった。また、スピードやテクニックを駆使したドリブルでも相手を翻弄するなど、ポイントガードとしてチームを牽引。強豪撃破の立役者として、国内外から大いに注目される存在となった。

 第3戦を前にして、米スポーツメディア『sportskeeda』でも22歳の若武者を特集記事の中で扱っている。現地時間8月28日(日本時間29日)に配信されたトピックでは、今大会での活躍や、これまでの経歴などを紹介した。

 その中で同メディアは「身長5フィート8インチのポイントガードがクラッチショットを決め、チームを敗退から救った。カワムラはこの夜、9アシストを記録しながら25得点を挙げ、ディープショットも4本決めた。彼のクラッチ・パフォーマンスによって日本は勝ち進み、オーストラリアと対戦することになった」とフィンランド戦でのプレーを絶賛。

 また、「カワムラは今年のNBAのドラフト候補だった」とも綴っており、「その中で彼は日本人選手の筆頭だった。日本のバスケットボールの最高峰であるBリーグでプレーするユウキ・カワムラは、国内最高の選手と言われている」と評している。

 加えて今回のトピックではNBAでのプレーの可能性にも言及。河村のスキルを称えながらも、ここではシビアな見解が並んでいる。

「NBA選手の平均身長が6フィート6であることを考えれば、カワムラがシュートを決めるのは間違いなく難しい。それだけでなく、国際的なバスケットボールのレギュレーションは、コートのサイズも含めてNBAとは大きく異なる」

 その上で同メディアは「カワムラのプレーは国際試合に適応している。22歳の彼は日本代表の将来を担う選手だ」として、今後への期待を示し、トピックを結んでいる。

 すでに海の向こうからの注目度も高まっている河村勇輝。日の丸を背負い、世界中からの視線を集めながら、大舞台でさらに輝きを増し続けている。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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