ハンガリーで開催されたブタペスト世界陸上は現地時間27日(日本時間28日未明)に最終種目である4×400mリレーを迎え、女子決勝では400mハードルを制したフェムケ・ボル(@femke_bol)を擁したオランダが初優勝を飾り幕を…

ハンガリーで開催されたブタペスト世界陸上は現地時間27日(日本時間28日未明)に最終種目である4×400mリレーを迎え、女子決勝では400mハードルを制したフェムケ・ボル(@femke_bol)を擁したオランダが初優勝を飾り幕を閉じた。

オランダのアンカーを務めた彼女は3番手からバトンを受け取ると一定のペースで先頭に食らいつき、ラスト100mでスパートをかけて2位イギリスを追い抜き、1位ジャマイカをゴール手前5mで逆転し、3分27秒72でオランダに初優勝をもたらした。

彼女にとって、今大会は波乱に満ちた展開だった。大会初日に行われた混合4×400mリレーではアンカーを担い、ゴールまで残り5mと迫ったところでまさかの転倒、金メダルを逃してしまった。彼女は落胆しつつも「まだチャンスがあるのはラッキー」と気丈に振る舞っていた。その言葉通り彼女は24日の400mハードル決勝で家族が見守るなか、51秒70で後続を大きく引き離し優勝。最終日への弾みをつけた。

ゴールしたボルはチームメイトから祝福を受け、駆けつけた観客からも大歓声が沸き起こった。これを受けて世界陸上公式インスタアカウントは彼女のゴールシーンとチームメイトと喜び合うシーンを投稿。これには多くのユーザーが反応し、「混合リレーの悔しさの1000倍の喜びに匹敵する!」「彼女は悲劇に始まり、劇的に終わった」とレース展開や彼女の今大会の活躍を讃えるコメントが寄せられた。