ヤンキースの田中将大投手は16日(日本時間17日)、敵地でのレッドソックス戦で7回2/3を8安打3失点9奪三振無四球と好投も、9敗目(7勝)を喫した。今季最多タイ112球と力投したが、打線はメジャー屈指の左腕プライスの前に沈黙。ヤンキースは…

ヤンキースの田中将大投手は16日(日本時間17日)、敵地でのレッドソックス戦で7回2/3を8安打3失点9奪三振無四球と好投も、9敗目(7勝)を喫した。今季最多タイ112球と力投したが、打線はメジャー屈指の左腕プライスの前に沈黙。ヤンキースは0-3で敗戦し、今季90試合目で初の完封負けとなった。

■ヤンキースは今季90戦目で初完封負け、Rソックス外野手が本塁打もぎ取る超美技も

 ヤンキースの田中将大投手は16日(日本時間17日)、敵地でのレッドソックス戦で7回2/3を8安打3失点9奪三振無四球と好投も、9敗目(7勝)を喫した。今季最多タイ112球と力投したが、打線はメジャー屈指の左腕プライスの前に沈黙。ヤンキースは0-3で敗戦し、今季90試合目で初の完封負けとなった。

 田中は3回2死二塁でベッツへのスライダーがやや甘く入り、レフトのグリーンモンスターを超えて場外に消える一発を浴びた。さらに、6回にはペドロイアにもタイムリーを浴びて痛恨の追加点を献上。プライスに抑え込まれていたヤンキース打線は、8回1死一塁の場面でジャッジがホームラン性の大飛球を放ったが、レッドソックスの中堅手ブラッドリーJrがこれをもぎ取るスーパープレーを見せた。

 田中は112球を投げてストライクは76球。防御率は5.33となった。まだ数字は悪いが、後半戦の復活へ期待をもたせる投球となったことは確か。ESPNでヤンキース番を務めるアンドリュー・マーチャンド記者は「ヤンキースのマサヒロ・タナカは素晴らしい先発登板。しかしながら、プライスの方が良かった」とツイッターでレポート。田中を称えながらも、8回7安打無失点8奪三振と好投したプライスが上回ったと伝えた。

■「タナカとプライスが激闘」も「プライスがわずかに良い内容」

 また、多くのニューヨークメディアはヤンキース打線が今季90試合目で初の無得点に終わったことを見出しに取り、この試合を速報した。地元紙「デイリー・ニューズ」も「ヤンキースはレッドソックスに0-3で敗れた試合で今季初めて完封された」とのタイトルで報じ、記事の中で「マサヒロ・タナカも非常に良い投球だった。しかしながら、3回2死でムーキー・ベッツにスライダーを捉えられ、グリーンモンスターを超える410フィート(約125メートル)の2ランを浴びた」と伝えた。

 また、ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」も「レッドソックスがヤンキースに今季初の完封負けをくらわせる」とのタイトルで速報し、「マサヒロ・タナカとデビッド・プライスが激闘を演じ、プライスがわずかに良い内容だった」と伝えている。

 メジャーを代表する左腕であるプライスに投げ負ける形となった田中。ベッツへの“失投”が響いたものの、先発としての役割は果たした。自身2連敗で7勝9敗と黒星が2つ先行したが、次は白星をつかみ取りたいところだ。(Full-Count編集部)